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環境 2022.06.20

食の循環を生むコンポスト

ごみの分別ルールを徹底しているにも関わらず、日本のリサイクル率はなぜ低いのか。

 

1つの要因として考えられるのは、資源に生まれ変われるはずの生ごみを

可燃ごみとして焼却処理している自治体がほとんどだからだ。

 

リサイクル率が高い多くの国では、生ごみを資源として扱っている。

その方法の一つがコンポストを利用した堆肥化だ。

 

本レポートでは、日本のコンポスト事例を取り上げ、

各家庭でのコンポスト利用を促進するための方法を考える。

ぜひご覧いただきたい。

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1.リサイクル率が低い日本

 <処分方法の現状>

  • 2022年時点で日本のリサイクル率は20%。平均40%を超えるEU加盟国と比べて低い。
  • 焼却率は79.5%で、家庭からの生ごみと可燃ごみの分別を行っている自治体は全体の14.6%。
  • 焼却によって排出されたダイオキシン類は一部魚介類からは高い濃度で検出され、食物連鎖を通して生体にも影響を及ぼす可能性がある

 →リサイクル率を上げるために

 

2.「ごみカフェKYOTO」プロジェクトでコンポスト導入

 <取り組み内容>

  • コンポスト販売企業のローカルフードサイクリング株式会社は、家庭の生ごみに着目し、2021年10月より、株式会社夢びととタッグを組んだ。
  • 家庭に向けてコンポストの提供や普及啓発をし、堆肥の回収や活用、交流イベントの実施など循環パートナー企業の運営を支援
  • コンポストの利用には手間がかかるため、各家庭での導入には限界がある。

 →持続的なコンポスト利用に向けて

 

3.コンポスト導入によるメリット創出へ

 <家庭での堆肥化を促進させるために>

  • 生ごみを細かく刻む等の事前準備を各家庭側で行う必要があり、堆肥化によるメリットが少ない。
  • 堆肥を企業に提供することで対価を得らえるメリットがあり、各家庭で導入したいと思えるのが理想。
  • コンポスト販売企業、小売店、堆肥が必要な企業が連携し、堆肥化された量に応じて家庭に現金還元される仕組みが必要。

 →生ごみを資源に変えるコンポストで食の循環型社会を目指して

 

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この記事を書いたアナリスト

サティスファクトリー編集部

サティスファクトリーコンテンツ編集部です。 環境のことについて、今できることを考え情報を発信しております。

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