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環境 2022.09.12

スギを利用した代替素材

年々増加する日本の花粉症患者。

 

現在は、4~5人に1人が花粉症ともいわれています。

その中でも特に、スギ花粉症の有病率が突出して高い状況です。

 

そんなスギの伐採や間伐を増やすため、スギを使用したバイオマス素材の開発が進んでいます。

現在どのような研究開発が行われているか調査しました。

 

ぜひ本レポートをご覧ください。

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1.スギの放置による花粉症被害の増加

<スギ花粉の影響>

  • 全国の花粉症患者数は1998年19.6%から2019年には42.5%に増加(鼻アレルギーの全国疫学調査)
  • 林業従事者の減少・需要の低下により、スギ等の人工林の間伐や伐採数の減少が一因と考えられる
  • 花粉症発症時期において、労働生産効率低下と症状による精神的ストレス増加の影響が出ている

→スギ需要の回復が期待できる研究開発とは

 

2.スギ由来の新素材「改質リグニン」を開発

<スギの利用>

  • 1905年発足の「国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所」が、森林・林業等の総合的な試験研究を行う唯一の機関として改質リグニンの研究開発を行っている
  • スギを構成する主成分「リグニン」から作られる加工しやすく高強度・高耐熱性の生分解性プラスチック代替素材で、自動車の外装材や電子基板などを製造可能
  • 改質リグニンが開発段階で製品の一部のみに使用され、使用先が広がっていない可能性がある

 →期待される競合の木質バイオマス素材とのコラボとは

 

3.製品の一部ではなく、製品全体への使用が望まれる

<国産木質バイオマス由来の製品開発>

  • 改質リグニンの製造に必要な熱エネルギーが非常に多いため、燃料購入費による製造コストが高い
  • コストカットが実現し、製品全体や様々な製品に改質リグニンが使用されることが理想
  • 国産の木質バイオマス由来の生分解性プラや樹脂原料の研究開発への企業の参画や、他競合新素材と改質リグニンとのコラボ製品企画が望まれる

 →スギの需要増加により、少花粉・無花粉スギ苗の植え付けも増加へ

 

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この記事を書いたアナリスト

サティスファクトリー編集部

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