2019.09.09

「脱プラ」ちょっとやって気づいたこと

  • 3R
  • リサイクル

先月下旬、栃木県と県内の全25市町が共同で「プラごみゼロ宣言」を行いました。
全県での宣言は初めてだそうです。

具体的には、県民に「エコバッグ」利用を促し、各自治体では再生プラスチックを優先的に購入するというもの。
取組む内容自体に真新しさはありませんが、県としてこのような動きを取ろうとしているのは、先進的といえます。
(参考: 下野新聞, 「全国初」プラごみゼロ宣言へ 栃木県と25市町が共同で (2019/8/27)

最近話題の海洋プラスチック問題は、山から川、川から海へと繋がって発生するため、
上流の栃木県でも取り組むべき課題であるとの視点から、今回の宣言が実現したというのも印象的です。
(プラスチックごみについての過去の記事は こちら )

ますます注目を浴びるプラスチックごみですが、エコバッグ以外にも「脱・使い捨てプラスチック」を始めることができます。
今回は、私たちが普段使う身近な物の「脱プラ」のヒントをご紹介いたします。

日用品はプラスチック製ばかり
日用品はプラスチック製ばかり

①歯ブラシ
多くはプラスチック製品でできてる歯ブラシ。
ブラシ部分と、持ち手部分共にプラ製が一般的で、世界中で年間36億本以上も廃棄されているとも言われています。
(参考: The humble, "The Plastic Problem"

普段使い用の他、ホテルや温浴施設のアメニティでもプラ製の歯ブラシが使われています。
そういったものは、リサイクルされることはなく、一回使っただけでごみになったり、使われずに捨てられるものもあります。
(参考: CNN, 米新興企業、竹製歯ブラシ推進 ストローに次ぐプラスチック追放へ(2018/7/24)

しかし探してみると、竹製で出来た歯ブラシがあることがわかりました。

持ち手が竹で、ブラシ部分は、馬毛や豚毛といった動物性のものや、
生分解性(微生物によって分解される)の高いプラスチックで出来ているものなど、様々な種類があります。

竹製の歯ブラシも、リサイクルはされませんが、生分解できるという点で、プラ製歯ブラシと大きく異なります。
「ハチドリィ」というサイトでは、ヴィーガン※の人向けの竹歯ブラシを紹介しています。
※生活上のあらゆる場面で動物性のものを選ばない考え方
(参考: ハチドリィ

さらに、歯磨き粉。
市販の歯磨き粉には、マイクロビーズと呼ばれる微細プラスチックが含まれていることがあります。
こうしたものを避けるためには、ハンドメイドの歯磨き粉を作ってみてもいいかも知れません。
(参考: プラなし生活, 「「歯磨き粉&マウスウォッシュ」も脱プラ!DIYで作る簡単レシピ」


②生ごみ入れ
台所のシンクなどに置く生ごみ入れ。小さめのレジ袋を活用している方もいるかと思いますが、
新聞紙で代用できることをご存知ですか?
(参考: プラなし生活, 「新聞紙で作るごみ袋」で生ごみ処理をプラなしに♪」
こちらのサイトでは、動画でも作り方を紹介しています。
筆者も動画を見ながら作ってみましたが、30秒ほどで簡単に作ることができました。

そして早速、我が家のシンクでも使ってみることに!
使用前が写真上です。
まるっと生ごみを入れて、口を閉じた新聞紙でシンクも磨いてみたのが、写真下になります。

シンクのぬめりが取れているのが、お判りになるでしょうか?
あまり力を入れて新聞紙を握ると、生ごみが飛び出てくる恐れがあるのと、
シンクが濡れていると新聞紙が破れやすいことに注意すれば、
生ごみを捨てるついでにシンクまできれいにでき、一石二鳥です。

新聞紙を使うことで、生ごみの水分が吸収され悪臭防止、
そして焼却処理の際に効率良く燃焼できるなどのメリットがあります。

③アウトドア用品
自然を楽しみ、元の状態にしっかり戻す。御存知の通り、アウトドアはごみの持ち帰りが基本です。
使い捨て用品を多様してしまうと、キャンプの際にはごみがたくさん発生してしまいます。
筆者も先日キャンプに行ったのですが、紙皿や割り箸などを持っていき一晩で出るごみの量の多さに驚きました。

しかし、アウトドア用品は、とても優秀で繰り返し使えるものがたくさんあります。
例えばカトラリーや、マグカップなどです。

プラ製のものを繰り返す使うこともできるのですが、プラ以外の素材でできた商品もたくさんあります。
マグカップ一つとっても、各メーカーのアイディアとこだわりが散りばめられており、
お気に入りの一品を見つけるのも楽しい時間ですよ!

プラスチック=悪なのか?

以上、「脱プラ」をテーマにご紹介してきましたが、そもそもプラスチックにも沢山の種類があります。
植物由来で生分解性100%のものや、製造から小売店への運搬までの流れで温室効果ガスの排出量が少ないものなど…。

一口にプラスチックといっても、環境への負荷は種類によって、また使われ方によって全く異なってきます。
「プラスチック=悪」ではなく、どのようなプラスチックなのかまで少し考えたり調べてみて、
環境への負荷が小さいプラスチック製品を選ぶ、というのもとても大きな行動だと言えます。

基本は3R

循環型社会の構築に重要な3つの行動の英語の頭文字を取って3Rといわれます。
 ・Reduce(リデュース):発生抑制=ゴミを減らす
 ・Reuse(リユース) :繰り返し使う
 ・Recycle(リサイクル):再資源化=形を変えて別の資源にする

実は、この3Rには優先されるべき順番があるということはご存知でしょうか。
それは、リデュース、リユース、リサイクルという順番です。
つまり、まずは「ごみを減らこと」が第一優先なのです。

最近では3Rに加えて、「4R」や「7R」などという言葉も出てきています。
しかしそれらは新しい概念というよりは、
3Rを達成するための方法といった色合いが強いです。

具体的にどの様にごみを減らせば良いか分からない、という方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
(参考: 『あなたはいくつ達成?3R→5R→7R→10R→18R 令和時代の環境問題取り組みがスゴイ…』22世紀を生きる君へ

例)
ゴミを減らす(Reduce)ための方法
 ・不要なものは断る(Refuse)
 ・修理して使う(Repair)
 ・必要なものか考える(Rethink)
 ・改良して使う (Reform)

プラスチックの代替品で「使い捨て」を続けていれば、ごみは増え続けるばかりです。
また、ごみを焼却処理する際にはCO2などの温室効果ガスが発生してしまいます。
まずはごみを減らすことが重要なのです。

最後に

「脱プラ」生活を実践しようとしても、自分の意志だけではどうにもできないこともあると思います。
その中で、いち消費者としては、「リデュース」と「リユース」に取り組むことができます。

今使っているプラスチック製品も、繰り返し使えるものはとことん使い込み、
使えなくなったら、適切な方法で処分する。
それだけでも、環境負荷の軽減に貢献できるのではないでしょうか。

ライター(A.F, K.I)

下野新聞 「全国初」プラごみゼロ宣言へ 栃木県と25市町が共同で (2019/8/27)

プラなし生活 「新聞紙で作るごみ袋」で生ごみ処理をプラなしに♪ (2018/8/22)

CNNニュース 米新興企業、竹製歯ブラシ推進 ストローに次ぐプラスチック追放へ (2018/7/24)