2019.01.08

映画でSDGsを考える#5「happy ―しあわせを探すあなたへ」

当社では、2018年7月より社会課題に関連する映画を社内で上映しています。
「映画でSDGsを考える」では、映画の情報やSDGsとの関連について、
サティスファクトリー社員の目線でお伝えしていきます。

SDGsとは?

「happy ―しあわせを探すあなたへ」上映会
「happy ―しあわせを探すあなたへ」上映会

12月19日に行った上映会では、
「happy ―しあわせを探すあなたへ」を社員で鑑賞し、感想共有を行いました。

● 映画情報
「happy ―しあわせを探すあなたへ」
2012年制作/72分/アメリカ 原題:happy

<映画あらすじ>
アメリカでは1981年から幸福度研究が始まり、
幸福度を教える講座はハーバード大学で人気となりました。
過去50年でアメリカ経済は大きく飛躍し、
平均的なアメリカ人の収入は倍増しましたが、幸福度はある時点で頭打ちとなっています。
また、最新のデータによると、日本は先進国で最も不幸せな国とされています。
お金持ちになっても、幸せはさほど増えないことが分かってきたのです。
では何が私たちに幸福感を与えるのでしょうか?

現実の人間ドラマと最先端の科学を掛け合わせることで、
幸福度という謎を明らかにする映画です。

映画を通じて感じたこと
映画を通じて感じたこと

● 映画に対する社員の声
・幸せとは何かと見直すきっかけになった
・お金や地位、貧困は幸せに直結するものではない
・幸せを決めるのは自分自身なんだと感じた

● 映画を通じて考えたSDGs
・「8.働きがいも 経済成長も」 経済成長の重要性だけでなく、幸福度の重要性も感じた /
               仕事へのやりがいを感じることで、生産性もあがると思った
・SDGsは幸福については触れていないが、「持続可能性」と同じくらい大切なテーマだ

● 印象的なセリフ
・「他者と協力することは、麻薬を使うのと同じくらい気持ちがいいことだ」
・「何が起きても人生を変えるのは自分」
・「刺激に順応してしまうことが幸福度を下げる」

映画では、豊かなアメリカと貧しいインドの人々を比較したり、
事故に遭って人生が変わった人を取り上げることで、
”幸福”というものは一般化できないということを伝えていました。
 
経済的に満足な状態にあるアメリカ人が「不幸だ」と訴える一方で、
貧しかったり事故に遭ったりと、傍からみると”不幸”と括られるような状況にある人が、
胸を張って「私はいま幸せです」と言います。
 
その差はどこにあるのでしょう?
映画のなかで度々繰り返されるストーリーから、ヒントを得られるかもしれません。
それはすなわち、”幸福”の定義がなにか固定されたものではないことと、
自分自身が幸せであると積極的に認識することです。
この2つを理解して、自分なりに行動することが、幸せになるための鍵なのかもしれません。

豊かさと幸せはイコールじゃない?
豊かさと幸せはイコールじゃない?

映画では、残念なことに「先進国で一番"不幸"な国」と紹介されていた私たちの国。
2019年の最新データでは、世界ランキングのどこに位置しているのでしょうか?

「世界幸福度ランキング 2019」 日本の順位は?
各国のランキングは、2012年より発行されている「世界幸福度報告」で紹介されています。

この調査では、「いま幸せと感じているか」という国民への世論調査と、
国民一人あたりのGDP、社会的支援、健康余命、生活の自由度、寛大さ、腐敗度といった6つの要素を元に、幸福度を計っています。
当然ですが、幸せの尺度が異なれば順位も変動するため、
あくまで上記のような手法でなされた調査であり、絶対的なものではないと知っておくことは重要でしょう。

さて、日本の最新ランキングはというと…
58位!(156カ国中)。

初期は40位台だった日本は、年々ランキングを下げているのが実情です。
GDPや寿命などの6つの要素は高いのですが、世論調査結果の幸福度の低さがランキング全体に影響しているようです。
先進国として、幸せになるための基礎は整っているものの、
人々の実感として”幸せ”と感じられている度合いが少ないのでしょう。
順位をあげていくには、各個人の幸福度をあげることが課題となりそうです。
ちなみに、世界第1位はフィンランド、最下位は南スーダンとなっています。

参照:
United Nations Sustainable Development Solutions Network. "World Happiness Report 2019"

「つながりすぎ」が私たちを不幸にしている?
日本と同様、アメリカは2010年から幸福度ランキングが低迷しています。
生活水準は向上しているのに、世論調査での幸福度が低いのです。

アメリカの青少年のデジタルメディアと幸福度の関連の調査によると、
オンライン(チャット、メール、買い物、ゲームなど)の時間が長ければ長いほど、
眠ったり、スポーツをしたり、人と会ったりするための時間が削られてしまい、
結果的に幸福度の低減につながっているそうです。

また、SNSでは、つい他人と自分を比べて劣等感を感じ落ち込んでしまったり、
ネット上でのいじめが引き起こされたりしてしまうと指摘されています。

日本や他の地域でも、アメリカと同様の状況といえるでしょう。
人々はオンラインで「つながっている」状態が増える一方で、
幸福度向上に資するような他の活動のための時間を削っているかもしれません。
そこのあなたも、パソコンやスマートフォンに釘付けになっていないでしょうか?
日々の暮らしのなかで幸せを感じるためには、
オンラインや電子機器とうまく付き合って行く必要がありそうです。

参照:
World Happiness Report 2019, Jean M. Twenge, ”The Sad State of Happiness in the United States and the Role of Digital Media

次回の映画
次回の映画

次回は1月に「おクジラさま ふたつの正義の物語」を上映する予定です。
どんな学びが得られたか、またこちらのトピックスでご紹介していきます。