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2020.03.09

野生動物との共生のために

リサーチの背景

豊かな自然が広がる日本には様々な野生動物が生息している。
そのなかでも、人里でのクマの出没が目を引く。
2019年には札幌市の住宅地にヒグマが出没し、のちに駆除された。
北海道だけでなく、大阪府や神奈川県など都市部にも出没が相次いでいるが、
人間とクマとの生活に何が起きているのだろうか。  

クマの活動範囲の変化

日本には、北海道の約半分の地域に生息するヒグマと、
東北地方から中国地方までと四国の限られた地域に生息するツキノワグマの二種類がいる。

従来、クマとは山に入らなければ滅多に出会うことはないと思われていた。
しかし、近年では人里に降りてくることが増え、農作物や人への被害が多くなってきている。
かつては人間と共生していた動物が、
いまや物理的な被害をもたらす害獣として駆除せざるを得ない状況
がうまれている。 

(写真出典: 左<ヒグマ>大雪山国立公園連絡協議会、右<ツキノワグマ>環境省, 「クマと共存するために」)

予期せぬ出会いはなぜ起きるのか

予期せぬ出会いはなぜ起きるのか

人間とクマが遭遇してしまう原因は、大きく分けて二つある。

一つは森林減少と気候変動だ。
主食であるブナやドングリが不作になり、
山で充分に食べ物を摂ることができない若いクマが人里に降りてきてしまう。
また、暖冬の影響で冬眠できない個体も出ているという。

もう一つは、クマと人間の生活圏の境界が曖昧になっていることが挙げられる。
以前は下草刈りや木の間伐など、里山は適度に人の手が入っていた。
しかし、高齢化や過疎化が進み山の手入れが疎かになるにつれ、境界線が不明瞭になってしまった。
その結果が、人里にクマが現れるという現状である。
クマたちは、農作物や家畜を荒らすことでエサが簡単に手に入るということを覚えてしまったのである。

(写真出典: 農林水産省 「野生動物による被害対策」)

共生のために私たちができること

共生のために私たちができること

クマ同様、シカやイノシシ、サルも同様に事例が増えており、
野生動物をあたかも「人間の敵」のように扱う報道もある。

予期せぬ遭遇は物的被害や駆除の必要性を生み、両者にとって望ましくない結果が生じてしまう。
それを防ぐためには、適切な対策や予備知識をつけることが必要だ。
また、人間の生活圏では放置果樹、生ごみなどの誘引物の除去や里山の手入れ、
農耕地の電気柵の設置・管理など、クマを寄せ付けない対応が求められている。

森を開発・利用してきた私たち人間が野生動物の生態を知り地道な取組みを続けていくことによって、
両者の共生を実現できる
のではないだろうか。

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参照・引用資料

・大雪山国立公園連絡協議会 (http://www.daisetsuzan.or.jp/)
・環境省, 「クマと共存するために」(https://www.env.go.jp/nature/choju/docs/docs5/docs5-kuma.pdf)
・環境省, 「実効性のあるこれからのクマ類の保護・管理のために」(http://www.env.go.jp/nature/choju/plan/plan3-2c/index.html)
・環境省, 「クマと共存するために」(https://www.env.go.jp/nature/choju/docs/docs5/docs5-kuma.pdf)
・環境省, 「クマ類出没対応マニュアル」(https://www.env.go.jp/nature/choju/docs/docs5-4a/pdfs/manual_full.pdf)
・農林水産省, 「野生動物による被害対策」
(https://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/manyuaru/taisaku_jissi_taisei/report_all_2.pdf)
・日本野鳥の会(https://www.wbsj.org/)

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