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コラム 2023.02.24

石膏ボードを廃棄する際の注意点とは?

壁や仕切り、DIYグッズなどと幅広い用途で使われる石膏ボード。

便利で使いやすい資材ですが、産業廃棄物と区分されるため処分する際には注意が必要です。

今回はそんな石膏ボードの処分方法や費用について解説します。

石膏ボードの廃棄に関して悩んでいる方は必見です!

 

1. 石膏ボードとは

石膏ボードは「石膏」という鉱物を使って作られる資材。

コンクリート製や木製の壁に比べ取り付け工事などがしやすいため、壁や仕切りとしての使用や、最近では自宅のDIYに活用されたりと幅広い用途で使われています。

 

石膏ボードの歴史は古く、日本で製造が始まったのは大正元年!

当時は手作業で作られていましたが、現在はほぼオートメンション化されて精巧なつくりが流通しています。

石膏ボードは、日本で古くから使用されてきた身近で使いやすい資材です。

 

2. メリット・デメリット

石膏ボードの一番のメリットは、価格が安いこと。

そして価格が安い割に遮音性と防火性に優れているため、住宅の壁材として使われることが多いです。

防音性の高いクッション素材と組み合わせて使うことで遮音性をさらに高めるため、リビングやオフィスの壁はもちろん、レコーディングルームなどの部屋の壁材として使用されることもあります。

 

反対にデメリットは、固定するのが難しいこと。

木材は釘やネジを使えばしっかりと固定できますが、石膏ボードは脆いため固定が難しいことがネックです。

また、一般ごみとして捨てられないため、処分に手間がかかるのもデメリットとして挙げられます。

 

3. 処分方法

前項にも記載しましたが、石膏ボードは一般ごみゴミとして処分できません。

産業廃棄物として扱わなくてはならないため、以下2つのどちらかで処分する必要があります。

 

3-1.「産業廃棄物処分業許可」を取得している業者に依頼

石膏ボードは産業廃棄物として区分されます。

そのため業者に処分を依頼する際は「産業廃棄物処分業許可」を取得しているか確認する必要があります。

産業廃棄物を処分できるのは「産業廃棄物処分業許可」を得ている業者のみ。

もし許可を得ていない業者に委託してしまった場合は、依頼主である排出事業者が5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、あるいは両方を科されるので、業者選びには注意しましょう。

 

3-2.自身で最終処分場へ持っていく

石膏ボードをガラ袋などに入れて、自身で最終処分場へもっていくのも手段の一つ。

ただし、産業廃棄物を処分してもらうためにはマニフェストの発行が必要なので、自身で最終処分場に持っていくのであればマニフェスト等を忘れずに作成しましょう。

自身で最終処分場に持っていけば業者に依頼する費用がかからずに済みます。

ですが、量が多い場合は車で何往復もしなくてはならなかったり、石膏ボードの粉で車内が汚れたりしてしまうことがあるため、大量廃棄の場合は業者に依頼することがおすすめです。

 

4. リサイクルできるかどうかで処分費用が変わる?
ちなみに石膏ボードは、リサイクルできるかできないかによって処分費用が異なります。

処分費用の判断基準となる状態は主に以下の通りです。

 

<リサイクルしやすい状態>

・新品

・水に濡れていない

・紙クロスが貼られている

(ビニールクロスが貼られているものはリサイクルできません)

 

<リサイクルしにくい状態>

・ミンチ状

・別の素材がついている

・水に濡れている

・カビが生えている

・他の廃棄物と混ざっている

 

状態によって処分費用は異なるため、見積依頼する際はあらかじめ状態をチェックしておきましょう!

 

5. 正しく扱わないとどうなる?

石膏ボードだけでなく、産業廃棄物は産業廃棄物処理法に基づいて正しく処分しなければなりません。

例えば業者に委託していても不法投棄されてしまった場合は、依頼主である排出事業者も罪に問われます。

また、産業廃棄物は処分の際に環境や人体に与える悪影響が大きいため、不法投棄されてしまうと人命に危険を及ぼす事態に発展してしまう恐れもあります。

 

実際に過去には、不法投棄されていた石膏ボードと雨水が化学反応を起こして硫化水素が発生する、という危険な事件が発生。

その硫化水素の影響を受けた方は病院で治療を受けなければならなくなりました。

硫化水素は致死量に達すれば死に至ります。

『まさかこんなことになるとは予想できなかった…』では済まされません。

 

ちなみに、石膏ボードは型番が「OY」から始まるものはヒ素が含まれている可能性が高いです。

上記に当てはまる石膏は厳重管理のもと、処分しなくてはなりません。

このような事態を起こさないためにも、石膏ボードを含む産業廃棄物は「産業廃棄物処分業許可」を取得している業者に依頼するか、自身で対応する場合には責任をもって処分しましょう。

 

6. 外部に依頼する際は安心・安全な業者選びを
ここまでご紹介してきたように、石膏ボードは産業廃棄物として処分しなければなりません。

罰則やトラブルを防ぐためにも、処分する際には細心の注意を払う必要があります。

もし業者に依頼する際は、安心・安全な処理業者を選んでリスクを減らしましょう。

 

なお、弊社ではお見積り取得から回収手配まで一括対応。

お客様へのヒアリングをもとに、最大限コストや環境負荷を抑えたご提案に努めています。

石膏ボードの廃棄でお困りの際は、ぜひ一度お問い合わせくださいませ。

この記事を書いたアナリスト

サティスファクトリー編集部

サティスファクトリーコンテンツ編集部です。 環境のことについて、今できることを考え情報を発信しております。

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