2019.12.08

映画でSDGsを考える#4「シード ~生命の糧~」

当社では、2018年7月より社会課題に関連する映画を社内で上映しています。
「映画でSDGsを考える」では、映画の情報やSDGsとの関連について、
サティスファクトリー社員の目線でお伝えしていきます。

SDGsとは?

「シード ~生命の糧~」上映会

「シード ~生命の糧~」上映会

11月21日に行った上映会では、
「シード ~生命の糧~」を社員で鑑賞し、感想共有を行いました。

● 映画情報
「シード ~生命の糧~」
2016年制作/94分/アメリカ 原題:SEED

<映画あらすじ>
私たちの命そのものというべき「種」は、
1万2千年以上もの間、世界中の人々によって大切に受け継がれてきた。
しかし、20世紀中に野菜の種子の94%がすでに消滅。
気候変動や、世界の種子市場を多国籍企業が独占するようになったことが大きな要因だ。

種の在来種が失われ続けている今、人類の未来の糧を守るため、
世界中の種の守り人「シードキーパー」たちが挑戦を続けている。
著名な活動家たちと、種子の多様性を守る方法を探る。

映画を通じて感じたこと

映画を通じて感じたこと

● 映画に対する社員の声
・種子の多様性が失われている現状に衝撃を受けた
・GM食品のもたらすリスクについて勉強になった
・色とりどりの種子が美しかった

● 映画を通じて考えたSDGs
・「誰一人取り残さない」。根本は命が大切
・「2. 飢餓をゼロに」。"先進国”の技術を押し付けるのではなく、
 伝統的に培われてきた知恵を尊重する姿勢がターゲットに盛り込まれていることに気づいた。

● 印象的なセリフ
・「自然のものを所有することなどできない」
・「種は全て生命」

ふだん当たり前のように口にしている野菜や果物は、みな種子から成長しています。
私たちの食べものの源泉が、危機的な状況にある。
そんな衝撃的なメッセージが映画では伝えられていました。

この数百年の間、工業化と科学技術が人間を豊かにしてきたことは否定のしようがない事実です。
しかし一方で、現代ではこれらの「進歩」の歪みが出てきており、
人々の生活を豊かにするどころか、危険な道へと導いています。

人間や生き物の根っことは何か?
自然と人間の共存はどうあるべきなのか?
――「生」における大きなテーマについて、種子というテーマを通じて考えさせられました。

日本でも広がる「種」を守る動き

日本も例外でなく、多くの種子が絶滅の危機にさらされています。
一方で、日本の在来種・固定種の種子を守ろうとする動きがあることをご存知でしょうか。
ここでは、ふたつの取り組みをご紹介します。

高校生が起業した種苗会社
高校生の小林宙さんは15歳で起業し、種子の問題に対して取り組んでいます。

小林さんが運営する会社では、
伝統野菜を主とする種と苗と、農薬・化学肥料不使用の伝統野菜の販売を行っています。
そうした伝統的な種子や野菜の販売を通じて、
日本の土地の人たちが種を採り受け継いできた在来作物を
将来世代に残そうと活動しています。

小林さんの運営する会社はこちら: 鶴頸種苗流通プロモーション

参照記事:
「16歳男子高校生が「種」を売る何とも壮大な理由」(東洋経済、2019/11/8)


種を守り、人々の命をつなぐ。3代続く種苗会社の取り組み
「野口のタネ」という種苗店の店主である野口勲さんは、
親子3代、全国の在来種・固定種の野菜のタネの販売を行っています。
一方で、伝統野菜消滅の危機を感じ、
固定種のインターネット通販や全国各地での講演を行うなど、
精力的に活動をされているそうです。

野口さんは、「社会全体の食の需要を賄うにはF1※のタネが必要」としつつ、
F1種のなかでも「雄性不稔」というオシベを持たない異常な株を利用して作られたタネが増えていることで
花粉ができない、子孫ができないといった野菜が増えていることを危惧しています。
 ※F1種: 固定種ではない、一世代限りしか使えない種子のこと

固定種の種を買って自分で育てることが、
命の根源である食を守ることにつながることを示唆しています。

参照記事:
「タネが危ない!わたしたちは「子孫を残せない野菜」を食べている。」(ネクストウィズダム, 2016/6/22)

次回の映画

次回の映画

次回は12月に「happy ―しあわせを探すあなたへ」を上映する予定です。
どんな学びが得られたか、またこちらのトピックスでご紹介していきます。