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2018.12.17

ゴミに関する基本中の基本~そもそも事業系ゴミとはなに?

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ゴミについて"イロハのイ"となる基本的な話をしていきましょう。まず最初に、ゴミには「事業系ゴミ」と「家庭系ゴミ」があり、事業系ゴミはさらに「事業系一般廃棄物」と「産業廃棄物」に分類されます。

「家庭のゴミ」とはこうも違う「事業系ゴミ」

「家庭のゴミ」とはこうも違う「事業系ゴミ」

▶︎「家庭系ゴミ」とは、すなわち「一般廃棄物」のことです。事業者ではなく一般の家庭から出るゴミ全般のことを指していて、処理責任は市区町村にあります。回収する車もゴミ処理をする清掃工場も自治体が管理しており、一部有料の指定された専用袋に入れて出さなければならない自治体もありますが、多くの場合、回収・処分の費用は住民税などを財源とする公費で賄われていると言っていいでしょう。

▶︎「事業系ゴミ」はその名の通り、店舗や会社・公共施設などの事業活動に伴って発生するゴミのことを言います。事業活動とは営利を目的とする・しないに関わらず、教育・社会福祉事業やNPO法人などの非営利活動も含まれていることを認識しておかなければなりません。通常家庭ゴミと同じ袋に入れて同じ集積場に出すことは基本的に不法行為です。

また「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」いわゆる「廃棄物処理法」の第3条第1項では、事業系ごみを事業者自らの責任で適正に処理するように定めています。回収・処理にまつわる費用負担も適切に処理されるかという責任も事業者にあるというこなので、正しい知識を持っていなければなりません。

事業系ゴミにはこんなに種類が

「事業系ゴミ」とはどういった種類があるのか、ということについて「産業廃棄物」から見ていきましょう。廃棄物処理法では20種類の廃棄物を指定しています。

●産業廃棄物の種類
・あらゆる事業活動に伴うものとして、「燃え殻」「汚泥」「廃油」「廃酸」「廃アルカリ」「廃プラスチック類」「ゴムくず」「金属くず」「ガラスくず・コンクリートくずおよび陶磁器くず」「鉱さい」「がれき類」「ばいじん」

・特定の事業活動に伴う「紙くず」「木くず」「繊維くず」「動植物性残さ」「動物系固形不要物」「動物のふん尿」「動物の死体」「以上の産業廃棄物を処分するために処理したもので、上記の産業廃棄物に該当しないもの(例えばコンクリート固型化物)」

・さらに「特別管理産業廃棄物」は、上記20種類とは別に爆発性・毒性・感染性のある廃棄物のことを指します。事業者は自ら特別管理産業廃棄物処理基準に従って処理を行うか、特別管理産業廃棄物の許可業者に運搬または処分を委託しなければなりません。

また、特別管理産業廃棄物を生ずる事業所を設置している事業者は、当該事業場ごとに「特別管理産業廃棄物管理責任者」を設置する義務が廃棄物処理法で定められています。

●事業系一般廃棄物の種類
事業活動に伴って排出される廃棄物のうち「産業廃棄物以外のもの」と定義されています。ただし、特定の事業活動、例えば建設業や製材業などで発生する木くずや、出版業や印刷業などに伴って発生する紙くずは産業廃棄物となります。また、廃家電は、家電リサイクル法で処理方法等が定められているので注意が必要です。

事業系ゴミの排出・処理方法とは

事業系ゴミの排出・処理方法とは

前述の通り事業系ゴミは事業者自らの責任で適正に処理しなければなりません。正しい知識を身につけて、法令遵守で環境に悪影響を及ぼさないようにしましょう。排出・処理の方法は「事業系一般廃棄物」と「産業廃棄物」で異なります。

▶︎事業系一般廃棄物の場合、主に「事業者自ら処理施設に持ち込む場合」と「処理を委託する場合」に分けられます。

まず、「事業者自ら処理施設に持ち込む場合」には、市区町村指定の処理施設に自ら持込まなければなりません。また処理施設に対しては、一定の処理手数料を支払う必要がございます。
処理手数料は市区町村ごとにおよそ10キロ単位での単価が設定されています。

「処理を業者に委託する場合」は必ず、自治体が許可する事業系一般廃棄物処理業者に委託しなければなりません。無許可の業者との契約は廃棄物処理法違反となるため要注意です。また、取り扱う廃棄物の品目ごとに許可が異なるので、処理業者が必要な許可を有しているかをしっかり確認しましょう。


▶︎産業廃棄物の回収・処理は、市区町村ではなく「都道府県知事」が許可する産業廃棄物処理業者へ委託しなければなりません。この場合も廃棄物の品目ごとに許可が異なるため、当該事業所で排出される廃棄物の内容に従って契約業者を選定することが求められます。

産業廃棄物の中には特定の業種から排出される特殊な廃棄物が多く、許可を持っている業者を探すのに苦労することもあるでしょう。都道府県の廃棄物を管轄する部署に問い合わせてみるのもいいと思います。一例として、東京都庁・愛知県庁・大阪府庁の廃棄物を管轄する部署のWEBサイトにリンクを貼ってみました。もちろんサティスファクトリーでは、地域と業種に合った効率が良く最適な産業廃棄物処理ができるように導くことができます。どうぞお気軽にご相談ください。

・東京都
「東京都環境局」

「産業廃棄物処理業者情報の検索」

・愛知県
「愛知県環境部」

・大阪府
「大阪府 環境・リサイクル」

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