2018.12.26

年間100万トン? 日本の衣類廃棄

2018年もいよいよ終わりですね。
皆さん、年末の大掃除はお済みでしょうか?
大掃除の際に着ない洋服などをを捨てて整理をした方も多いかもしれません。
今回の記事はそんな「衣類の廃棄」について取り上げていきます。

日本全体でどれくらいの衣類が捨てられ、どのように処分されているのでしょうか?

日本の衣類廃棄量

現在、日本における衣類廃棄量は、年間約100万トン(※)にもなっています。
枚数に換算すると、なんと33億着。
その衣類の半分以上は焼却処分されおり、
日本の衣類のリユース(再び衣類として使用すること)率の低さが指摘されています。
(※独立行政法人 中小企業基盤整備機構調べ)

ではなぜ、こんなにも衣類が廃棄されてしまっているのでしょうか ?

衣類廃棄量が多い理由

①ファストファッションの流行
ファストファッションとは、最新の流行のスタイルを低価格に抑えた衣料品を、
短いサイクルで大量生産・販売する業態のことです。
近年、日本でもファストファッションが流行り、消費者は安く大量に流行の衣類を購入できるようになりました。
数回しか着ていない衣類でも、飽きたらすぐに捨ててしまうというようなケースも増えました。

②トレンドの細分化
ファッション業界のトレンドや消費者の好みが細分化したことで、衣類の種類自体が増えているといわれています。
そのため「機会ロス」を逃したくないアパレル企業は、欠品になることのないよう十分な量の衣類を生産します。
その結果、売れ残ってしまった商品については、廃棄されてしまいます。

③返品在庫の再販不可
試着の際に使われた商品などは売れ残ってしまうことが多く、
それらの商品はアパレル店舗からメーカーに返品されることになります。
これらは、たとえきれいな状態であっても、新品として再出荷することは難しく、多くが廃棄されてしまいます。

衣類のリサイクル

廃棄された衣類はすべて焼却処分されているわけではなく、一部リサイクルも行われています。

衣類のリサイクル方法は、
・主に衣類を繊維の状態に戻す
・断熱材などの他の用途のものに再利用する
といったものがあります。

しかし、廃棄される衣類は繊維にしたり、断熱材にするのがもったいないような、
まだ着ることができる状態の「きれいな服」であることがほとんどです。

そのため、多くのアパレル企業は、そうしたまだ着用できる「きれいな服」を
そのまま古着として販売する「リウェア」や「リユース」に力を入れるようになっています。

アパレル企業が取り組むリユース
アパレル企業が取り組むリユース

アパレル企業の活動として、「衣料品引き取りキャンペーン」があります。
店頭で不要になった衣料品を回収し、国内外での再利用やリサイクルに回すという活動です。
衣料品の引き取り時に、割引クーポンを発行しているところもあります。
現在この「衣料品引き取りキャンペーン」を行っているのは、
AOKI、ユニクロ、GU、H &M、無印良品、マルイ、イオンなどの店舗です。

また、衣類を発展途上国に寄付できるNGO・NPOもあります。
詳しくはこちら:「いらなくなった服でちょっといいこと!寄付&リサイクル」

衣類の廃棄を減らすために

衣類の廃棄を減らすことは、そのままごみ量を減らすことにつながります。
ごみを減らすべき3つの主な理由は、

・限りある天然資源を有効活用するため
・処分施設及び最終処分場の延命、維持管理コスト低減のため
・焼却処分量が減れば地球温暖化の原因となる二酸化炭素等の排出量が削減されるため
といえます。

では、衣類の廃棄を減らすために私たちにできることは何でしょうか。
上に挙げた例を振り返ってみましょう。

・安易に服を買わないこと
・一度買った衣類を大切に着ること
・サイズが合わなくなった等で着なくなった場合には
 「衣料品引き取りキャンペーン」を積極的に活用すること

このように、身の回りから3Rの考え方(リデュース・リユース・リサイクル)を
実践していくことが大切なのかもしれません。
そんなことを心に留めながらも、ファッションを楽しめるといいですね。

「衣類廃棄量は年間約100万トン!アパレル業界が注目するリユースとは?」