2019.02.25

#TheWayWeThink ― 「知恵」の時代

The way we think

私たちサティスファクトリーがどう考え、そして考えていきたいのか。
月に一度、あの人によるコラムを連載します。

知識と知恵

知識、それは情報や客観的事実の静的な積み重ねです。
相手と話すとき、問題を解決するとき、アドバイスするとき。
どんなときも、知識を備えておくことは不可欠です。
しかしいまや、知識はネット上にいくらでも転がっていて、誰でもアクセスすることができます。
つまり、知識の領域では何者とも差別化ができないのです。

一方で知恵は、実体験や人とのつながりによる経験則によって生まれます。
知恵は、静的な知識とは異なり、ソリューションを編み出す力をもっています。
この事実は、いまの時代を切り拓いていくためのヒントを与えてくれます。
知識は飽食の時代になりつつも、知恵とそれが生み出すソリューションには、みな飢えているからです。
つまり、確固たるニーズがあるのです。

そして「知恵」は、AIと対比して、生身の人間こそが普遍的に優位性をもちうる領域です。
シンギュラリティが真実味をもってきた現代だからこそ、
私たちは知識だけではなく「知恵」を身につけるべきなのです。

「知恵」を身につけるために

では、どうすれば「知恵」を身につけられるでしょうか。
答えはシンプルで、とにかく自分オリジナルの実体験を、深く大量に積んでいくことです。
「この一瞬に、全ての人生がかかっている選択をしている」という責任感の元に。
目の前のちょっとした選択が未来を引き寄せているなんて、日常的にはそうそう感じられないかもしれません。
大げさな気もするでしょう。
でも実際に、私やあなたのこの一秒一秒の選択が、未来の形を浮き彫りにしていくのです。

選択をする時に求められるのは、洞察力です。
すなわち、「今やるべきこと」を広く捉え、
将来に渦巻くダイナミズムに想像を膨らませ、ひとつの選択を見きわめる力。
ただ考えるだけで洞察力をもっていないのでは、知識の領域にとどまってしまいます。
いくら自分で考えたところで、考えたことを実現するというアクションを伴わない限り、
「知恵」の領域には進んでいかないのです。

時代の変化は誰かが教えてくれるのではありません。
また、ドラスティックにやってくるものでもありません。
日々の変化が、ジワリジワリと全体に浸透し、時代を変えていくのです。
そうした小さな節目に鈍感でいれば、ぽつんと一人、置いていかれてしまいます。
もしくは茹でがえるのように、だんだんと周囲の温度が高まっていることに気付く間もなく、
気付いたころにはすでに飛び出す実力を失ってしまっているかもしれません。

好奇心の翼を広げる

茹でがえるにならないためには、どんなことも知ろうとすることが大切です。
受動的に得られる「知識」ではなく、洞察力を磨いて、「知恵」を得ようと能動的に動いていく。

指示されたことをこなすだけでは見えない、一見まったく関係のないようなことでも、
いつしか点と点がつながって、線になる時があるのです。
線が複数つながれば、それは面になります。
その立体的な「知恵」こそが、ソリューションを生んでいくのです。
だから、できるだけたくさんの点を備えておく。
その鍵になるのは、好奇心です。

広く広く、もっと広く。
深く深く、もっと深く。

自分を大いに羽ばたかせるエンジンである好奇心の翼を、広げるだけ広げましょう。
失敗を恐れずに、実体験を積み重ねていきましょう。
そして、「知恵」の編み出せる人になりましょう。