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2019.07.22

おなじみの企業の「環境」への取り組み

7月に入り、暑くなってきましたね。
ヨーロッパの熱波など、このところ世界各地で異常気象が続き、
グローバルレベルで気候変動への対策が急がれています。
気候変動の原因とされる温室効果ガスの排出は、企業活動に負うところも大きいため、
企業が環境問題に取り組むことがますます求められています。

みなさんがお勤めしている職場でも、環境の取り組みをしているでしょうか?

2009年、日本企業約1300社に対しに行われた
「CSR(企業の社会的責任)に関するアンケート調査」では、
企業のCSRへの活発な取り組みが現れています。

実際にアンケートに回答した企業約440社のうち、最も活動として多かったのが「環境」への取り組みです。
企業が地域や社会とともに成長していくうえでCSRは欠かせない活動で、
そのCSRの中でも環境に対する取り組みは最も重要な取り組みと位置づけられていることがわかります。
(社団法人日本経済団体連合会による「CSR(企業の社会的責任)に関するアンケート調査(2009)」より抜粋)
 
そこで、今回私たちは「衣・食・住」の中でも「衣・住」のカテゴリーに焦点を当てて、
皆さんが普段利用しているおなじみの企業の「環境に関する取り組み」を紹介します。

「衣」の商材を取り扱う企業「パタゴニア」の取り組み

「衣」の商材を取り扱う企業「パタゴニア」の取り組み

写真:Patagonia(上記HUFFPOST記事より引用)

「新製品買う必要はない。持ってるものを、長く使って」

アメリカに本社を置くアウトドア用品、衣料品の製造販売を手掛ける企業「パタゴニア」。

環境に配慮する商品の展開や、
環境問題に取り組むNGOや団体等の助成を行っています。

パタゴニアは、「Worn Wear(新品よりもずっといい)」という
「持っているものを長く着て欲しい」というメッセージを発信しています。
パタゴニアへの取材記事から引用し、具体的な取り組みについてご紹介します。

今回はキャンペーンとして、5月末から7月末まで、
Worn Wear College Tourと題して「リペア車」で大学キャンパスを周り、
パタゴニア製品に限らず、修理が必要な衣服を無料でリペアする、という取り組みをしている。

大量生産によってみんなが同じような洋服を着ているファストファッションが増える中、
穴にオリジナルのパッチなどが貼られた洋服に「自分のオリジナル」感を感じるのか、
若者には広く受け入れられたという。

(HUFFPOST, 「パタゴニアの企業理念が「地球を救うためにビジネスを営む」に変更。その深いワケとは?」, 2019/6/25)

インパクトがある非常に素晴らしいアイディアですが、
人々の意識を変えるには、こうした地道な取り組みを持続していくことがカギになりそうです。

写真:Patagonia(上記HUFFPOST記事より引用)

このようにキャッチーで若者にも受け入れられやすい環境の取り組みは、
衣類を商材としてメインで取り扱う「パタゴニア」の企業性質ともマッチしていますね。

真面目な問題に、楽しく、でも真剣に挑んでいく。
環境保全に取り組み、ビジネスとして利益も出す。
パタゴニアのこうした取り組みを成功例の一つとして、さまざまな企業がビジネスとして挑戦していけば、
地球環境をより良い方向に変えていくことができるかもしれません。

それでは続いて、「住」にかかわる取り組みをご紹介します。

「住」の商材を取り扱う企業の取り組み

「商品開発での取り組み」
「お値段以上、二トリ」のCMでおなじみの、生活雑貨を取り揃える「ニトリ」。
そんな「二トリ」ではペットボトルを使用したオリジナルランドセルを販売しています。
素材メーカーの帝人と共同開発したニトリオリジナルランドセルは、
生地にペットボトルを原料にしたリサイクル繊維を使用し、環境に配慮した商品を販売しています。

写真: ニトリ(公式HP「エコ素材を使った商品開発」より引用)

このリサイクル繊維は、LCA(ライフサイクルアセスメント)という
製品・サービスのライフサイクル全体における環境負荷を定量的に評価する調査の結果、
石油を原料とする場合に比べてCO2排出量で約50%減(注)、エネルギー消費量で約30%減という
環境負荷低減を実現したそうです。

※リサイクルされずに焼却した時に排出されるCO2を加算した場合の数値((株)産業情報研究センター試算結果)
(「環境保全活動」株式会社ニトリホームページより抜粋)



海洋プラスチック問題が取り沙汰され、プラスチック問題に対して
企業も取り組む必要性が高まってきました。
そもそものプラスチックごみの量を減らすことは前提ですが、
こうしたプラスチックの再利用での製品を世に出し循環させることは、
解決のための一つのアプローチといえます。
 
みなさんのお子さんが、環境配慮がされているランドセルを背負って
元気に小学校に通っている姿を想像してみてください。
そのように、子どもの教育と環境負荷の低減が両立できれば、
よい未来が待っているように思えませんか?
 
上に挙げた例は全体のほんの一部ではありますが、
環境の取り組みも多種多様でキャッチーなものがたくさんあります。
そうした取組みが今後さらに増えていくことで、
多くの人の目に触れる機会も増え、社会の意識も変わっていくでしょう。

みなさんが普段の生活で何気なく使っているものも、
環境に対する企業の努力や工夫がつまっているものかもしれません。
ぜひ、興味をもって調べてみてください。

(ライター:M.H.、A.H.)


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引用①:HUFFPOST~特集~「パタゴニアの企業理念が「地球を救うためにビジネスを営む」に変更。その深いワケとは?」

引用②:株式会社ニトリ公式ホームページ「環境保全活動」

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