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環境 2022.05.30

水とファッションの不透明な関係性

皆さんは服を購入する際に、商品タグのどの情報を見ますか?

 

価格が予算内か、洗濯できる生地か、製造国はどこか・・・

「その服の生地は、どのような環境で、誰の手によって作られたのか」

様々な判断基準の中にその生産背景が挙げられることは稀なことです。

 

そもそも、知りたくても知る術が無いに等しいのではないでしょうか。

例えば、コットン製のTシャツを1枚作るために必要な水の量は2,720リットル。

それはひとりの人間が3年かけて飲む水の量に相当します。

 

水資源の潤沢な日本だからこそ、服にまつわる水の環境を調査しました。

ぜひ本レポートをご覧ください。

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1.水を大量に消費するコットン栽培

 <コットン栽培が水環境に与える影響>

  • コットンは農作物の中でも最も多くの水を必要とするといわれ、例えばTシャツ1枚の生産には2,720ℓもの水が使用される。
  • 綿花の栽培は、水資源の激減や枯渇のリスクが高い地域に集中している。
  • 持続可能性に配慮しない水資源計画によって、綿花栽培世界第4位の「アラル海」は10分の1にまで干上がってしまった。

 →生産背景の情報開示を求める動きへ

 

2.見えにくい生産背景に透明性を

 <トレーサビリティで服の背景にある物語を知る>

  • 2006年、アメリカの非営利団体テキスタイル・エクスチェンジによって、繊維製品が正しくオーガニックであることを保証する世界共通の基準として認証マーク「©GOTS」が設けられた。
  • 今までは環境や人権配慮をされた商品を買いたくても知るすべがなかったが、認証制度を作ることで生産背景のトラッキングが可能になっており消費者が自分の意志で選択出来る
  • 認証取得には費用がかかり服の生産コストが増すため、価格転嫁と消費者理解が課題となる。

 →支払った金額は適正か、そのお金は何に使われているのか

 

3.積極的な情報発信でロイヤリティーの高い消費者と繋がる

 <消費者も服の背景に目を向け始めた>

  • アパレル業界では消費者が高品質で安価な購買に慣れてしまったため、メーカーは原価や価格を上げることに高いハードルを感じている。
  • 消費者に売上や今後の計画を開示することで資金調達や収益向上に繋げる例もあり、環境配慮を表す生産背景も消費者に選ばれる理由となるのではないか。
  • 良い情報ばかりでなく、改善を前提としたありのままの状況を伝えることが信頼を得る。消費者のSNS運動をヒントに、業界全体が繋がって生産背景を誠実に発信する機会が求められる。

 →服が出来るまでの背景が価値を持つ世の中に

 

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この記事を書いたアナリスト

サティスファクトリー編集部

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