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廃棄物 2023.09.06

産業廃棄物の処理方法とは?手順や排出事業者の役割を解説

 

産業廃棄物の適切な処理方法を知りたい方へ

本記事では、事業活動に伴って生じる廃棄物のうち、廃棄物処理法で定義された20種類の廃棄物である「産業廃棄物」の処理方法をお伝えします。具体的な処理方法や処理されるまでの手順、業者に委託する際に気を付けるべきポイントをまとめました。産業廃棄物の基本情報として、これから事業を開始される方はもちろん、廃棄物処理を見直したい方、業界理解を深めたい方はぜひご覧ください。

 

産業廃棄物処理の方法とは

産業廃棄物の処理方法は、主に「埋め立て」と「リサイクル」の2種類です。

埋め立てとは、廃棄物を地中に埋めて処理する方法です。埋め立て処分場は、環境への悪影響を最小限に抑えるために設置基準が設けられています。産業廃棄物は、この基準を満たした適切な場所に埋め立てられ、この方法は廃棄物の最終的な処分方法として一般的です。しかし、環境への影響や処理施設のスペースに限りがあるため、持続可能な代替策を模索する必要があります。

リサイクルとは、廃棄物を分別して再利用可能な材料や製品を回収し、再利用する方法です。よく該当するのは、プラスチックや紙、ガラス、金属などです。これにより、資源の節約や廃棄物の最終処分量の削減が可能です。

埋め立て

埋め立て

1. 遮断型最終処分場

遮断型最終処分場は、有害物質を基準値以上に含む燃えがら、ばいじん、汚泥、鉱さいなど有害な産業廃棄物を埋め立てる最終処分場です。処分場内部と外部の仕切設備がある貯留構造物であることや、地表水の流入を防止する開渠などの雨水排除施設を設置することなど、構造基準が定められています。これによって廃棄物を安全に保管し、地下水への漏れや雨水の流入を防ぐことが可能に。また、万が一に備えて安定性と安全性を確保するために、厳密な監視と管理が必要です。

2. 管理型最終処分場

管理型最終処分場は、遮断型最終処分場でしか処分できない廃棄物以外を埋め立てる最終処分場です。複数種類の廃棄物が埋め立てることから、生ごみの腐食や金属の溶出などによる汚濁物質を含む保有水やガスが発生します。そのため、廃棄物を埋め立てる際には、二重構造の遮水工によって保有水の地下水汚染を防止することで、安定性と安全性の確保が可能です。加えて、センサーや監視装置によって破壊の行為や漏洩の初期検出が行われます。

3. 安定型最終処分場

安定型最終処分場は、有害物質や有機物の付着がなく、雨水に当たっても性状が変化しない安定型廃棄物を埋め立てる最終処分場です。ゴムくずや金属くず、廃プラスチック類などが該当。埋め立ての際には、廃棄物を物理的・化学的に安定させる処理を行ってから適切な設置場所に埋め立てられます。また、浸透水採取設備の設置による安定型廃棄物以外の搬入抑制や、浸透水の水質検査が義務付けられています。

リサイクル

リサイクル

1. サーマルリサイクル

サーマルリサイクルは、廃棄物を燃やした際に生じる熱エネルギーを回収し、有効活用するリサイクル方法です。廃棄物を高温で燃焼し、その熱エネルギーを回収して電力や熱として利用します。この対象となるのは、プラスチックや生ごみなど、エネルギーとなるポテンシャルを持つ廃棄物です。たとえば、熱エネルギーを利用して温水を供給したり、製品製造に利用することができます。廃棄物の燃焼によって発生した熱をボイラーで回収し、タービンを回して発電機を駆動することで電力を生成したり、発生した熱を熱交換で暖房や温水供給に利用したりすることが可能です。

2. ケミカルリサイクル

ケミカルリサイクルは、化学プロセス過程で廃棄物を分解・再利用する方法です。廃棄物を化学的な手法で分解して原料に戻し、新たな化学物質や材料の生産に利用可能です。材料の品質を保ちながら、新たな製品の製造に使用することができます。この対象となるのは、プラスチックなど従来的にリサイクルが困難な廃棄物です。たとえば、プラスチックのリサイクルや廃棄物からの化学物質の回収が挙げられます。

3. マテリアルリサイクル

マテリアルリサイクルは、廃棄物を分別・回収し、再利用可能な材料として生まれ変わらせる方法です。回収した廃棄物を原料として、製品や材料を再生・再製造することができます。この対象となるのは、紙やガラス、金属など、簡単にリサイクルできる廃棄物です。たとえば、アルミ缶やスチール缶の水平リサイクルや、廃プラスチックから別のプラスチック製品への再生などがあります。

 

産業廃棄物処理の手順

産業廃棄物の処理は主に3つです。

産業廃棄物処理の手順
  • ①排出・保管

    まず廃棄物は適切な場所に集められ、一時的に保管されます。

  • ②収集運搬

    廃棄物は収集車や他の手段で集められ、処理施設に運ばれます。

  • ③処分

    処分には中間処理と最終処分の2つの工程があります。中間処理では、廃棄物が適正処理され、再利用やリサイクルされるために分別・加工。最終処分では、埋め立て地や焼却施設などで、環境負荷を最低限に抑えられるように処理。

以下でさらに詳しく説明します。

排出・保管

産業廃棄物の排出業者には、適切に保管し、許可を受けた業者に委託するという義務があります。これにより、廃棄物の適正処理が可能になるのです。また適切に保管することで、廃棄物の飛散や流出を防ぎ、地下浸透などにより周囲に悪影響を与えることを防止できます。また、許可を受けた業者に委託することは、法的な規制や環境保護の要件を遵守するために不可欠です。委託先業者は専門知識と設備を備えており、廃棄物を適切に処理する能力を持っています。排出業者がこの義務を果たすことによって、廃棄物が環境や人々の健康に与えるリスクを最小限に抑え、持続可能な廃棄物処理が促進されます。

収集運搬

産業廃棄物の収集運搬は、許可を持つ業者によって行われる必要があります。許可を持つ業者は、法的な要件を満たし、適切な設備や専門知識を持っています。一方で、許可を持たない業者による収集運搬は違法行為に該当します。このような違法な収集運搬は重大なリスクとなり、廃棄物の不適切処理や不法投棄が行われてしまうと環境や健康に深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。また、違法行為に関与することで法的な制裁を受けるリスクもあります。違法な収集運搬業者と関わることで、排出業者自体も法的な制裁を受ける可能性があるため注意しましょう。業者の許可状況を確認し、信頼できる業者に産業廃棄物を委託することが必要です。

処分

産業廃棄物の処分には、中間処理と最終処分の2つの工程があります。

中間処理は、廃棄物を適切に処理し、再利用やリサイクルのために分別・加工することです。廃棄物の分別や分解、焼却によるエネルギー回収、有価物の回収などを行います。この中間処理によって廃棄物の量を減らし、有害な成分を取り除くことができるのです。また、廃棄物の資源価値を最大限に引き出し再利用やリサイクルを促進することで、環境負荷の軽減が可能です。

最終処分とは、中間処理で処理できなかった残渣や不活性な廃棄物を適切に処理することです。たとえば、埋め立て地や焼却施設などでの処理が該当します。

一方、中間処理で廃棄物が完全に処理されるケースもあります。廃棄物の性質や規模により中間処理の段階で廃棄物の問題が解決され、最終処分が不要となる場合です。このような場合、廃棄物は再利用されるか、無害化された状態で処理することが可能です。

1. 中間処理

中間処理は、廃棄物が最終的に売却される前の段階で行われる処理です。この段階では、廃棄物を削減・変質させたり、再利用やリサイクルのための準備をすることが目的です。廃棄物を管理し、再利用やリサイクルの機会を最大化することを重視しています。具体的な中間処理の方法には、以下のようなものがあります。

  • ①分別・選別

    廃棄物を異なるカテゴリーに分け、再利用やリサイクルに適したものを選びます。

  • ②分解

    廃棄物を化学的な方法によって分解し、資源やエネルギーを回収します。

  • ③圧縮

    廃棄物をより小さくコンパクトにし、輸送や保存の効率を向上させます。

  • ④燃焼・エネルギー回収

    廃棄物を燃やしてエネルギーを生成し、それを利用します。

中間処理は、廃棄物を処理する最初の段階です。この段階では、廃棄物の量を減らしたり、物質を再利用したり、再生可能なエネルギー源として利用したりすることが目的です。一例としては、リサイクルやリユース、焼却施設でのエネルギー回収などが挙げられます。

2. 最終処分

最終処分は、廃棄物が廃棄物処分場や焼却などの適切な施設に配置または処分される段階です。の健康に対して最小限のリスクを生じるように行われます。廃棄物を適切に処分し、環境への悪影響を考慮して目指しています。最終処分の方法は、以下のようなものがあります。

  • ①廃棄物処分場

    廃棄物を地中に設置する施設で、特に一般廃棄物や産業廃棄物を処分します。

  • ②焼却施設

    廃棄物を高温で燃やし、廃棄物の体積を減らし、エネルギーを回収します。

一方、最終処分は、廃棄物を最終的に安全かつ環境に配慮した方法で処分する段階です。 最終処分は、中間処理によって処理された残存や処理できなかった廃棄物を管理するための手段です。最終処分場や埋立地などが使用され、廃棄物は地中に埋められる、封じ込められる、または化学的処理や生物学的処理を受けることがあります。人の健康に悪影響を与える可能性を最大限に考慮したものです。

産業廃棄物処理における各事業者の役割

産業廃棄物処理においては「排出事業者」「収集・運搬業者」「処分業者」の三者が関わり、その役割はそれぞれ異なります。

産業廃棄物処理における各事業者の役割

排出事業者の役割

産業廃棄物の排出事業者は、廃棄物の全ての工程で責任を負い、排出から保管、収集運搬、処分までが含まれます。排出事業者は廃棄物を適切に保管し、許可を持つ業者に委託することが重要です。保管中でも法律違反にならないようにするためには、廃棄物の種類や特性に応じた保管方法を遵守し、漏洩や環境への影響を防ぐ必要があります。

排出事業者は法的な規制や環境保護要件を順守する責任があります。許可や証明書の取得、正確な記録の管理、報告義務の履行などが求められます。また、業者選定にも注意が必要です。許可を持つ信頼性の高い業者を選び、契約や取引条件を明確にしましょう。

廃棄物の違法投棄や不正処理を防ぐため、監視と監査も重要です。排出事業者は定期的な監査を実施し、業者の活動や処理方法を確認するべきです。適切な処分やリサイクルが行われているかを確認するために、業者の施設や処理場の訪問も考慮しましょう。

総括すると、排出事業者は廃棄物処理の全工程で責任を負います。適切な保管と許可業者への委託は法的要件です。また、法律違反を避けるためには規制順守、信頼性のある業者選定、監視・監査が重要です。

収集・運搬業者の役割

産業廃棄物の収集運搬業者は、廃棄物を安全かつ適切に収集し、処理場や最終処分場に運搬する重要な役割を担っています。責任範囲と注意点は以下の通りです。

まず、収集運搬業者は法的要件を遵守し、必要な許可や免許を持っていることが求められます。適切な許可なしでの業務は違法行為となります。業者は廃棄物を収集する際に、形状や特性を変えずに取り扱う責任があります。廃棄物の性質によっては特別な取り扱いが必要となる場合もあります。

また、廃棄物の収集と運搬中に流出や飛散が起きないように注意する必要があります。適切な密閉容器を使用し、積荷の固定を確保することで環境汚染や安全リスクを防ぐことが重要です。

安全性も重要な要素です。業者は運搬車両や機器の点検・保守を定期的に行い、運転者は適切な訓練を受ける必要があります。事故や怪我のリスクを最小限に抑えるため、安全な作業環境を確保することが重要です。

最後に、業者は適切な処理場や最終処分場に廃棄物を運搬する責任を負います。選定した処理場が許可を持ち、適切な処理が行われていることの確認が重要です。

以上から、産業廃棄物の収集運搬業者に求められることは以下の通りです。

  • ①法的要件の遵守
  • ②形状の変化を最小限に抑える
  • ③流出や飛散の防止
  • ④安全性の確保
  • ⑤適切な処理場への運搬

このように、幅広い責任と注意を払って業務を遂行する必要があります。

処分業者の役割

産業廃棄物の処分業者は中間処理業者と最終処分業者に分けられます。中間処理業者は廃棄物の一時的な処理を行い、最終処分業者は廃棄物を最終的に処分する役割を担っています。

これらの業者は許可の取得が必要で、廃棄物の種類や特性に基づいて付与され、法的要件を遵守することが求められます。許可を持つことにより、業者は適切な処理施設を使用し、環境への悪影響を最小限に抑えることができます。

中間処理業者は廃棄物を一時的に保管、分別、加工、処理する役割を果たします。廃棄物の選別や再利用、リサイクルなどの処理手法を用いて廃棄物の量や有害性を軽減する努力が求められます。

最終処分業者は廃棄物を最終処分場や焼却施設に適切に運搬し、廃棄物を処分する責任を負います。適切な処分手法を遵守し、廃棄物の地下水や土壌への浸透や大気汚染を防ぐ必要があります。

これらの業者は廃棄物の処分において責任を持ちます。適切な許可を持ち、法的要件や規制を順守する必要があります。また、業者は定期的な点検や監査を行い、処理施設の安全性や環境への配慮を確保する責任を負います。

注意点としては、業者は正確な記録の管理や報告義務の履行を行う必要があります。廃棄物の追跡やトレーサビリティを確保することが重要です。また、適切な保護具や安全手順の遵守、周辺地域とのコミュニケーションや調和も重要な要素です。

1. 中間処理業者の役割

中間処理業者は、産業廃棄物の受け入れ、一時的な保管、分別・分類、およびその他の処理プロセスを行う役割を果たします。

具体的な業務には以下が含まれ、廃棄物の処理を最終処分業者に引き継ぐ前の段階で活動します。

  • ①廃棄物の受け入れ
  • ②適切なコンテナや施設での保管
  • ③リサイクル可能な材料の回収や再利用
  • ④廃棄物の処理前の前処理(例:洗浄、分別、破砕、焼却前の除去など)

2. 最終処分業者の役割

最終処分業者は、産業廃棄物の最終的な処分を担当します。これには、廃棄物の埋め立て、焼却、化学的な処理、安全な地下埋設、または他の廃棄物管理手段を使用することが含まれます。最終処分業者は、廃棄物の受け入れから最終的な廃棄物処理までの一連のプロセスを担当し、廃棄物を環境に安全かつ適切に処理する責任を持ちます。

産業廃棄物処理業者の選び方と注意点

産業廃棄物処理業者選びの基準は、許可や法的規制への準拠、環境配慮、技術・施設の優位性、経験・信頼性、契約条件・付加価値サービスのバランスです。これらを総合的に判断し、適切な業者を選びましょう。

産業廃棄物処理業者の選び方と注意点

産業廃棄物処理業者の選定ポイント

1. ライセンスと法的な規制

選ぶ企業が適切なライセンスや許可を持ち、地域の法的な規制に準拠していることを確認してください。違法な廃棄物処理業者との取引は、不法投棄やマニフェストの不交付など法的な問題を引き起こす可能性があります。

2. 技術と施設

企業が使用する技術や施設が最新かつ適切であることを評価してください。まずは焼却や埋め立て、リサイクルなど、どの処理方法に対応しているのか確認しましょう。また、エネルギー効率の高い設備を導入しているかどうかは、環境への悪影響を最小限に抑えるために重要です。

3. 経験と信頼性

廃棄物処理企業の経験と信頼性を調査してください。インターネットを使って情報収集したり直接業者に聞いたり、廃棄物管理会社に相談してみるなど、評判や実績、業界での信頼度などを考慮することが重要です。

4. 環境への取り組み

選ぶ企業が環境に対してどのような取り組みをしているかを確認してください。持続可能な廃棄物管理や再利用・リサイクルの取り組み、エネルギー効率の向上など、環境への配慮があるかどうかを評価しましょう。

5. コストと契約条件

コストは選択の重要な要素ですが、最も安価なオプションが常に最適な選択肢ではありません。価格だけでなく、回収頻度や時間などの要望を聞いてもらえるか、廃棄物量の年次報告をサポートしてもらえるか、環境に配慮した取り組みを行っているかなども考慮して、コストとバランスの取れた契約を結ぶことが重要です。

6. 環境への負荷軽率

リサイクル率が高い処理業者に委託して廃棄物を再利用、リサイクルに回すことで、廃棄物の最終処分や焼却などの環境への負荷を軽減することができます。廃棄物のリサイクルにより、自然資源の消費量やエネルギーの使用量を削減することができます。

7. 資源の有効活用

リサイクル率が高い企業は、廃棄物の中に含まれる再利用可能な資源や材料を回収し、新たな製品や材料として活用することができます。これにより、新たな資源の採掘や生産に頼らずに済み、資源の有効活用が促進されます。

8. 経済的なメリット

廃棄物を再利用やリサイクルすることで、処理コストを削減することができます。たとえば、これまで捨てていたプラスチックパレットをリサイクルすることで、年間100万円を超えるコスト削減に繋がった事例もあります。また、リサイクルされた材料や製品は市場で需要がある場合があり、再販売や再加工による収益を生み出す可能性があります。

9. 法的な遵守

リサイクルは、多くの地域で法的な要件として規定されています。リサイクル率の高い企業を選ぶことで、産業廃棄物処理の法的な規制に適合し、法的な問題を回避することができます。

10. 企業のイメージ向上

環境への配慮や持続可能性への取り組みは、企業のイメージや信頼性を向上させる要素となります。リサイクル率の高い企業を選ぶことで、環境に対する取り組みや社会的責任についてポジティブなイメージを持たれる可能性があります。

産業廃棄物処理業者に委託する際の注意点

1. 許可の確認

排出事業者は委託する業者を慎重に選ぶ必要があります。委託業者の選択は排出事業者の責任となるため、信頼性のある業者を選ぶことが重要です。許可を持つ業者を選び、可能な限り優良な許可業者を選定することが望ましいです。収集運搬業者の選定においては、積み込み地と荷降ろし地の両方に許可を持つ業者を選ぶことが重要です。両方の許可を持つことで運搬ルートの合法性を確保し、違法な廃棄物の移動を防ぐことができます。

2. 契約内容の明確化

契約内容は明確にし、電話だけでなくメールで記録を残すなど業者とのやり取りや連絡手段を明示しましょう。業者の責任や義務、報告や記録の管理についても契約で明示することが重要です。

3. 業者に対する正確な情報提供

取扱品目や処理方法、特に有害物質の廃棄については正確な情報を業者に伝えることが必要です。たとえば「プラスチック」といってもビニールなのか容器なのか、液体が入っているのか空なのかなど、正しく情報を伝えましょう。誤った取り扱いや処理方法は環境汚染や罰則の対象となる可能性があります。

4. 最新の情報収集

法改正により処理方法が変わる場合もあるため、最新の情報に常に注意し、日頃から情報収集を行うことが重要です。法的要件や規制の変更への迅速な対応のため、業界の動向にアンテナを張り情報源を確保しましょう。

まとめ

本記事で紹介したように、産業廃棄物処理には埋め立てとリサイクルの2つの方法があります。処理においては、排出・保管→収集運搬→中間処理→最終処分の順に行われます。この流れを理解したうえで、排出事業者は責任をもって、収集運搬業者から中間処理業者、最終処分業者へと廃棄物処理を委託する必要があり、さらに適切な許可を持つ業者へ依頼することが重要になります。産業廃棄物を排出事業者として、責任を持って適切な業者を選びましょう。このように適切な処理を行うことは、環境への影響を最小限に抑え持続可能な廃棄物処理に繋がります。

この記事を書いたアナリスト

サティスファクトリー編集部

サティスファクトリーコンテンツ編集部です。 環境のことについて、今できることを考え情報を発信しております。

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