2019.03.18

今日からできるSDGs 〜レジ袋減らしてみた〜

今日から取り組めるSDGs

国連の掲げるSDGs(持続可能な開発目標)について、聞いたことはあるけれど
具体的に自分に何ができるのか、と感じている方も多いと思います。
そこで今回は、「今日から取り組めるSDGs」というテーマのもと
誰でもSDGsに参加してもらえるアイディアをお伝えしたいと思います。

※SDGsとは?という方はこちらの記事をご覧ください
https://www.sfinter.com/topics/post-764/

レジ袋はどのくらい使われているのか

突然ですがタイトルの写真、なんだか想像していただけますか?

当社サティスファクトリー(八丁堀オフィス約60人)で、2週間で集まったレジ袋たちです。
こうして見ると、けっこうボリュームがありますね…。

今回、このレジ袋がどれくらいオフィスで使われているのか調査を行いました。
調査の期間は2月12日〜3月8日までの4週間。

初めの2週間は、就業時間内で使ったレジ袋を集めました。

後半の2週間は、引き続きレジ袋を集めながら、
「レジ袋を使う量を減らしていきましょう」というアナウンスするとともに、
誰でも利用できる紙袋を社内でいくつか設置しました。

こちらの写真が、社内でレジ袋を減らしていきましょうと、呼びかけながら集めた後半2週間分。
写真だけ見ると、数が減ったようにはあまり見えないのですが(笑)、
集計結果をみて見ると…

(2/12~2/15) 36枚
(2/18~2/22) 31枚
(2/25~3/1)  23枚
(3/4~3/8)  22枚
-----------------------
合計     112枚

毎週少しずつ、集まる数が減っていき
なんと最終週では、第1週(36枚)に比べて、14枚(約40%)減っていました!

社内の声を聞いてみると・・・

 ・レジ袋がいらないときは断るようになった。
 ・会計をする時、気づくと袋に商品が入っているので、ついそのまま使っている。
 ・以前から極力使わないようにしていた。

など、様々な声が聞けました。

レジ袋を集計して気づいたこと

今回の調査で、いくつか気づいた点があります。

使用されているレジ袋のうち、
 ・9割以上が会社から徒歩1、2分のコンビニやお店の袋
 ・9割弱がSサイズの袋(サラダとパンなどが入る程度の大きさ)
 ・使われていない袋も若干数あった
 ・「バイオマスマーク※」がついたものもあった
   ※バイオマスマークとは、製品の成分に置けるバイオマス(石油以外の生物由来の有機物資源)含有量が
    10%以上の製品につけられるマークのことです。
    バイオマス度が高いほど、製造工程でのCO2排出量が少なくなります。

廃棄物のマネジメント業務を行い、環境意識を高めようとしている当社でも、
勤務時間中に多くレジ袋のごみが出ていることがわかりました。

しかし、上記のように精査してみると、その多くが使わずに済んだかもしれません。

なぜレジ袋を減らすことが大切なの?

そもそも、なぜ今回の調査と取り組みを行ったかというと…。
シンプルなことですが、レジ袋を減らすことは簡単に取り組めるエコな活動だからです。

レジ袋は、プラスチックでできています。
このプラスチックが、最近は各国のニュースを賑わせており、
世界的な脱プラスチックの動きが活発になっています。

このような動きの背景には、

 ・製造工程でCO2など温室効果ガスの排出量が大きい石油製品からの脱却
 ・使用後、不適切な処理により生態系へ悪影響を及ぼす危険性(例:マイクロプラスチック)
 ・廃プラスチックを一手に受け入れていた中国の輸入禁止措置による処理困難物化

などの理由が挙げられます。

しかし今すぐに、プラスチック製品を一切買わず、製造もしない、ということは
とても現実的とは言えません。

しかしレジ袋については、エンドユーザーである私たち消費者が、
「使うか使わないか」を自分の意思で選択しやすいのが特徴です。
レジ袋をもらわずにエコバックを使う、といったことは
誰でもできるエコな活動として、これまでも取り組まれてきました。

レジ袋を使う人が減れば、
石油由来であるプラスチックを原料とするレジ袋の製造量を抑えることができ、
環境負荷を減らすことにつながっていきます。

SDGsとの関連
SDGsとの関連

レジ袋をなるべく使わないようにすることは、
具体的にSDGsのどの目標に貢献しているのでしょうか?

様々な解釈はあると思いますが、例えばこんな目標に貢献できるでしょう。

・目標3 : 全ての人に健康と福祉を 
・目標7 : エネルギーをみんなにそしてクリーンに 
・目標13: 気候変動に具体的な対策を
・目標14: 海の豊かさを守ろう
・目標15: 陸の豊かさも守ろう

なんと、5つの目標に対してアプローチできるのです。

例えば、プラスチックが海に流れてしまった場合、海の生態系に影響を与えてしまいます。
目標3「健康・福祉」の分野は一件関連が無さそうですが、
汚染物質が付着したプラスチックを摂取した魚介類を最終的に食べるのは私たち人間ですし、
世界で作られる塩の90%以上に、マイクロプラスチックが含まれていたというデータもあります。
これらを摂取し続けると、人体への悪影響があるとの見方もあります。

レジ袋を使わないようにする、という
たった一つの簡単な行動でも、様々な社会問題解決にアプローチができるのです。

今日からできるSDGs
今日からできるSDGs

もらったレジ袋を数分後にはごみとして捨ててしまうのは、資源の無駄遣いになってしまいます。
しかし、ちょっとの工夫で有効活用できるかもしれません。

例えば…

 ・商品をレジ前に置く瞬間に「袋はいりません」と伝えるクセをつける
 ・イートインスペースで食事すると決めている時は、レジ袋をもらわない
 ・小さめの紙袋やランチバッグを持ち歩く
 ・「予備でもう一枚もらっておこう」と考えない

案外、簡単にできそうじゃありませんか?
またレジ袋をもらうのが必ずしも悪いのではなく、家庭などでごみ袋として再利用するのも
「資源の有効活用」といえるかもしれませんね。

ちなみに今回集まったレジ袋も、生ごみを入れる袋として活用することにしました。
また、調査後も共有マイバッグの設置を続けています。
今後も不必要なレジ袋のごみ量は減らしていくよう、努力していきたいと思います。

全国一律レジ袋有料化の方針

今は無料でもらえることが多いレジ袋ですが、
今後有料化される可能性が高いというのはご存知でしたか?

今年2月に原田環境大臣より、
全国一律でレジ袋有料化が義務付けられる方針が明らかにされました。

日本では、年間推計450億枚のレジ袋が消費されています。
国民一人当たり一日一枚消費している計算です。

地球温暖化防止や、海洋生物の保護などの観点から、
国をあげてレジ袋有料化によるプラスチック使用量の低減の方針が決まったのです。

とはいえ、すでに有料化を実施している地域や、事業所も多くあります。
また、レジ袋をごみ袋として活用し家庭から出せる地域もあります。
そのため、
 ・実施の意図が分かりにくい
 ・代わりに生分解性プラスチックの利用を促進すべきではないか
 ・屋台で買ったものを入れる袋も規制の対象なのか
など、様々な意見があるのも事実です。

これらの意見へ対応していく課題は残されていますが、
レジ袋使用量削減の動きは、今後も大きく変わらないと考えられます。

私たちに求められていることとは

私たち一人ひとりの行動は、
きっと、世界中で起こっている問題に密接に関わっています。

レジ袋に限らず、自分に必要であるかそうでないか、を考えて自分が選択するということが
まず私たちにできることではないでしょうか。
今回は、身近に取り組めるSDGsについて、当社の取り組みの実例を交えながらお伝えしました。

プラスチックごみを減らす動きが世界的にも高まっている昨今ですが
「とはいえ、実際何ができるかな?」と、なかなか行動にうつせない方も多いかもしれません。
そんな方々へのヒントになれば、幸いです。

「なぜレジ袋を全国一律で有料化? レジ袋規制の新方針に“納得できない人”が相次ぐ理由」 2019/03/05 yahooニュース 

「どう考える? レジ袋有料化へ 」2018/11/16 NHK解説委員室

「レジ袋有料化を義務付け プラごみ25%削減決定」 2019/02/22 共同通信社