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暮らし 社会 環境 2020.08.31

アフガニスタンの気候変動による影響

リサーチの背景

音楽番組でさだまさしさんの人道支援家中村哲さんへ捧げる歌「ひと粒の麦~Moment~」を聴く機会があった。歌詞に込められている意味・背景を知りたいと思い、中村氏の半生を綴った『天、共に在り-アフガニスタン三十年の闘い』を手にした。それがきっかけとなり、アフガニスタンの気候変動がもたらす環境問題、社会問題を知った。医師でもある中村氏の人道支援活動とアフガニスタンの現状について考察する。

アフガニスタンの現状

かつて自給自足の農業立国、国民の8割が農民といわれるアフガニスタンが抱える問題は、「戦争と平和」と共に「環境問題」である。1979年のソ連侵攻以来紛争が絶えず、気候変動により2000年以降は国土の6割以上干ばつが深刻化し、人々の生活の基盤を奪っている。食糧と安全な水不足が広がり、干ばつにより農業で生計を立てられなくなった結果、武装勢力に加わるなど、負の連鎖が広がった。干ばつの被害は、児童結婚や児童労働といった子どもの人道的な問題にも発展している。アフガニスタンは世界で2番目に多い270万人の難民を出し、最も長く続く難民危機の一つとなっている。

砂漠を緑に変える復興支援

難民の苦境を知り、パキスタンとアフガニスタンで診療所を展開していた中村医師が「病気を治す前にまず、水が必要だ」と、アフガニスタンで灌漑事業を開始した。その用水路の建設事業により200万人以上を雇用し、貧困によって難民や武装勢力にならざるを得なかった人たちの失業対策につながった。中でも、2003年から7年掛けガンベリ砂漠を終着地としたマルワリード用水路は家庭用だけでなく、農業用水としても使用できるようになり、実に65万人もの自給自足を可能にした。中村氏は、灌漑事業の成果を称えられアフガニスタン政府より日本人としては異例の「名誉市民権」を贈られた。その矢先に殉職した中村氏の遺志を受け継ぎ人道支援活動は現在も続いている。

 

(写真出典:朝日新聞 2019年12月11日)

温暖化への取り組みと支援活動への参加を望む

アフガニスタンの抱える「戦争と平和」「環境問題」の大きな要因である干ばつと洪水について、アフガニスタン政府は、気候変動による影響と明確に指摘している。アフガニスタンの現状を知り、我々にできることはないだろうか。例えば、気候変動を抑制する為に出来ることを個々が意識し日々積極的に取り組むことや、復興支援活動への参加などが挙げられる。

「アフガニスタンの地域住民の命と生活を守ることが地域の平和と安定につながる」この中村氏の人道支援の想いを、途切れることなく受け継ぎ奨励していきたいと思う。

 

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参照・引用資料

 

 

 

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この記事を書いたアナリスト

サティスファクトリー編集部

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