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羽村市のゴミ、粗大ゴミ、産業廃棄物の処理|地域毎のゴミ処理について

東京都多摩地区の西部に位置する羽村市は、東京都で最も人口が少ない市です。羽村市に住んでいる人の多くは、青梅市や福生市、東京23区へ通勤しています。公共施設が整っており、町全体が綺麗であることから、ファミリー層に人気のエリアです。また、水が美味しく、自然が豊かであることから、ハイキング・バーベキューなどアウトドアの好きな人からも支持を集めています。ただし、自衛隊の横田基地があるため、基地の周りの騒音については注意が必要です。

今回は、羽村市に住むにあたり確認しておきたい、ゴミ処理事情や分別・排出方法についてまとめてご紹介します。 転居してきたばかりの人や、事業を始めたいと考えている人は、ぜひ確認してください。

羽村市のゴミ処理の実情

羽村市では、2006年のゴミ排出量が約2万トンでした。この時は、生ごみなど燃やせるごみが多く、資源が少ない傾向にありました。しかし、エコな社会を実現するためにゴミ減量に取り組み、2016年にはゴミ排出量は約1.6万トンにまで減少しました。 現在、世界的に温室効果ガス・海洋プラスチック問題などゴミが原因による環境破壊が問題となっているため、日本の各自治体はさらなるゴミ減量の努力が必要となっています。 羽村市では、ゴミ減量に向けて指定ごみ袋を導入しています。

羽村市の指定ごみ袋

羽村市では、ゴミと資源を適切に分別して出してもらえるように、指定ごみ袋を設定しています。現在設定されているごみ袋は、燃やせるごみ・燃やせないごみの2種類です。指定ごみ袋は、コンビニ・スーパー・ホームセンターなどで販売されています。

ゴミにだけ有料の指定収集袋を設定することで、資源の分別を促進することができます。廃棄物は、ごみとして排出すればごみになりますが、資源として排出すればリサイクルできる資源となります。ただし、生活保護費受給世帯・児童扶養手当受給世帯・身体障害者手帳を所有する人などには、一定枚数ごみ袋が交付されます。

エコな社会を実現するために、正しい分別を心がけましょう。ごみを減らせば、税金で賄われているごみ処理費用を減らすこともできます。

袋の色 ミニ袋(5リットル) 小袋(10リットル) 中袋(20リットル) 大袋(40リットル)
燃やせるごみ 青色 70円 150円 300円 600円
燃やせないごみ 黄色

一般家庭から出される羽村市のゴミの処理方法

それでは一般家庭から排出される羽村市のゴミ・資源の分け方・出し方を紹介します。該当するゴミ・資源は自治体によって異なります。他の自治体でゴミとして排出していたものでも、羽村市では資源として排出しなければならない場合もあります。 羽村市のルールを正しく把握しましょう。

家庭から出る一般廃棄物の回収・処理方法

羽村市で廃棄物を出すときは、収集日の朝8:00までに決められた場所に出してください。正しく分別して、ゴミ減量・ゴミ処理費用の軽減を目指しましょう。 一戸建ての場所は、道路に面した敷地内の決まった場所に廃棄物を排出してください。道路や歩道には絶対に置かないでください。集合住宅の場合は、管理組合や管理会社が指定する排出場所・集積場に排出してください。

■燃やすごみ
燃やせるごみの収集は、週に2回あります。 燃やせるごみには、生ごみ・写真・割りばし・くつ類・木製品・ビニールコーティングされた紙類・資源にならない布類・ビデオ・軟質プラスチックなどが該当します。軟質プラスチックは、浮輪やビニールシート・ネガフィルムなど柔らかいプラスチックを指します。 燃やせるごみは、指定ごみ袋に入れて排出してください。生ごみは、水気を切ってから排出してください。水気が少なくなることでゴミの減量が可能です。ビデオテープはケースごと排出できます。 その他、木の枝・草・葉・紙おむつなどは、指定ごみ袋に入れなくても排出できます。

■燃やさないごみ
燃やせないごみの収集は、月に1回あります。 燃やせないごみには、複合素材の製品・陶磁器・グラス・小型家電製品・傘・電球などが該当します。また、大きさは1メートル以内です。 割れたコップやグラスは、収集時に危険が伴うため、新聞紙に包んでから「割れ物注意」などと明記して、袋に入れてください。 袋は、指定のごみ袋を利用してください。傘は長さの半分以上が入る袋を購入してください。

■資源A(古紙・古布類)
資源Aの収集は、週に1回あります。 古紙には、新聞紙・チラシ、雑紙、雑誌、ダンボールが該当します。ビニール加工された紙・防水加工された紙・写真・カーボン紙・感熱紙・臭いの付いた紙・使ったティッシュペーパーなどは紙類には該当しません。 品目ごとに分けて、紐で縛って排出してください。小さいものは、紙袋に入れることもできます。シュレッダー袋は、中身の見える袋に入れましょう。紙パックマークがついている紙パック・飲料用パックは、拠点回収を利用してください。 古布には、毛布・カーテン・シーツなどが該当します。紐で束ねて出してください。雨の日に水にぬれると資源として排出できなくなるため、次回の収集日に排出してください。

■資源B(空き缶・空きびん・容器包装プラスチック)
空き缶・空きびん・容器包装プラスチックの収集は、週に1回あります。 びんには、洋酒びん・ジュースびん・調味料のびん・化粧びんなどが該当します。 排出時には、中を洗って、任意のバケツや透明・半透明の袋に入れてください。割れているびんは、収集時に危険を伴うため、袋に入れてから「割れ物危険」などの張り紙を行ってください。 空き缶には、缶詰の缶・乳児用ミルクの缶・菓子缶・ジュース缶・ビール缶・飲料用の缶・サラダ油缶などが該当します。アルミ・スチールマークがあることが目印です。排出時には中を洗って、任意の容器・透明・半透明のごみ袋に入れてください。 容器包装プラスチックは、プラマークが付いているものが対象です。 シャンプーのポンプ部分・弁当の透明ケース・レジ袋・ポケットティッシュの袋・インスタント麺のカップ・袋・プラスチック製のボトル・ペットボトルのキャップやラベル・色付きのトレー・緩衝材などが対象となります。 中身の見える透明・半透明の袋を、入れて排出してください。白色のトレーは、スーパーなどの拠点回収に出してください。

■硬質プラスチック
硬質プラスチックの収集は、週に1回あります。 硬質プラスチックには、プラスチックでできたバケツ・文房具・ポリタンク・ハンガー・ざる・まな板・DVDケース・植木鉢・スプーンなどが該当します。 ただし、厚さがキャッシュカード程度以上のプラスチックでできている、他の材質が全く含まれていない物が対象です。プラマークやPETマークがついている物は収集の対象外です。 排出時には、任意の容器もしくは透明・半透明の袋に入れてください。

■金属
金属の収集は、月に1回あります。 金属には、スプーン・フォーク・スコップ・釘・針金ハンガー・鍋・やかん・フライパン・包丁・ハサミ・ハンマー・クリップ・文鎮などが該当します。 鉄アレイやタイヤチェーン(粗大ごみ)、アイロン(燃やせないごみ)、スプレー缶(有害ごみ)などは収集の対象外です。 任意の容器・透明もしくは半透明の袋に入れて排出してください。やかんや鍋に付いている取っ手は、取り外してから出してください。

■ペットボトル
ペットボトルの収集は、月に2回あります。 ペットボトルは、PETマークの付いているものが対象です。主に、飲料用・酒・しょうゆ用・みりん用・ノンオイルのドレッシング用などのボトルが対象です。 任意の容器や透明・半透明の袋に入れて排出してください。排出時にはキャップやラベルを外してから、中を洗って、つぶしてください。汚れているものや、吸い殻が入っているもの・プラマークが付いたボトルは収集の対象外です。

■有害ごみ
有害ごみの収集は、月に1回あります。 有害ごみには、乾電池・ボタン電池・体温計・蛍光灯・蛍光管・ライター・スプレー缶・カセットボンベなどが該当します。リチウムイオン電池など充電式電池は、収集の対象外です。家電量販店など、回収協力店の回収ボックスに出してください。 排出時には、任意の容器か、透明・半透明の袋に入れて袋に入れてください。蛍光灯・電球は、購入したときの紙ケースに入れて、割れないよう注意してください。 ライター・スプレー缶・カセットボンベの中身は、すべて抜きましょう。穴は開けなくて構いません。

粗大ごみの回収・処分

羽村市の粗大ごみは、1辺が50センチメートル以上の大きさがある廃棄物を指します。例えば、タンス・マットレス・ベッド・布団・自転車・椅子・扇風機・スノーボード・スピーカー・電子レンジ・鉄アレイ・ヒーターなどです。

洗濯機・洗濯乾燥機・冷蔵庫・テレビ・エアコン・パソコンなどは、法律でリサイクルが義務付けられています。廃棄したい場合は、家電量販店の下取りに出す・リサイクル業者の回収に出してください。

羽村市では、粗大ごみ廃棄を「自宅回収」「直接持ち込み」の2つの方法で行うことができます。

自宅回収

「自宅回収」で処分を行う場合は、まず粗大ごみ受付センターに電話で回収依頼を行ってください。予約受付は、祝日・年末年始を除く月曜日から金曜日の朝8:30~午後5時までです。 自宅回収する場合は、粗大ごみそれぞれに設定されている収集手数料分の廃棄物処理券を指定収集袋取扱店で購入してください。手数料が分からない場合は、配布されている資源分別ガイドで調べるか、羽村市リサイクルセンターに問い合わせてください。廃棄物処理券は、粗大ごみの剥がしやすい部分に貼付してください。

排出する際は、収集予定日の朝8:00までに出してください。回収の立ち合いは不要です。

直接持ち込み

「直接持ち込み」では、羽村市リサイクルセンターに自分で粗大ごみを運びます。予約はする必要はありません。持ち込み受付時間は、祝日・年末年始を除く月曜日から金曜日の朝9:00~午後4時までです。毎月第一日曜日の朝9:00~正午、午後1時~4時にも持ち込むことができます。

リサイクルセンターの受付窓口では、申請書に品目や量を記入してください。処理手数料は廃棄物処理券ではなく、1キログラムあたり20円、5キログラム単位で支払います。

事業活動から出される羽村市のゴミの処理方法

最後は、事業活動から排出されるごみ処理方法を紹介します。

事業活動には、工場・オフィス・小売店・飲食店などの営業だけではなく、NPO団体の活動や、図書館・学校・公民館など公共施設での活動・業務も含まれます。事業に直接関わらない、従業員の弁当ごみなども事業系廃棄物に該当します。

事業系廃棄物には、排出事業者責任と呼ばれる、廃棄物を出す事業者が自らの責任を持って適切に処分する義務が存在します。一般的に管轄自治体による、事業系廃棄物の収集や処分は行われていません。自ら処分を行うこともできますが、法律を遵守した廃棄施設を持っている事業者は少ないため、多くの事業者は自治体が営業許可を出している認可廃棄物処理業者に委託を行わなければなりません。

さらに、事業系廃棄物は「事業系一般廃棄物」「産業廃棄物」の2つに分けられます。事業系一般廃棄物・産業廃棄物の処分方法をそれぞれ確認しましょう。

事業系一般廃棄物の排出

事業系一般廃棄物については、羽村市が管轄しています。そのため、事業系一般廃棄物の処理を業者に委託する際は、羽村市の許可を受けているかを確認してください。羽村市の公式ホームページには、羽村市が許可を出した業者の一覧表があります。ただし、業者によって取り扱っている品目や料金などが異なります。契約の際は、一般廃棄物収集運搬業許可を受けているか、だけでなく委託したい品目に対して許可を受けているのかも確認しましょう。

一方で、1回の事業系一般廃棄物の排出量が少ない事業者は、申請すれば羽村市に収集を依頼することができます。羽村市が、少量排出事業者から回収している廃棄物は、燃やせるごみ・燃やせないごみ・資源・有害ごみです。それぞれの廃棄物には、「40リットルの袋2つまで」などの排出できる廃棄物の量が設定されています。排出制限については羽村市の「資源リサイクルマニュアル」を確認してください。 資源分別粗大ごみは収集対象外となるため、リサイクル業者や専門の処理業者に処分を委託してください。

産業廃棄物の排出

産業廃棄物は、法令で指定された廃アルカリ・廃酸・燃えがら・汚泥・金属くず・廃油などの20種類の廃棄物を指します。事業系一般廃棄物の管轄は羽村市ですが、産業廃棄物の管轄自治体は東京都です。

産業廃棄物に関しては、産業廃棄物収集運搬業者や処理業者に委託しましょう。事業系一般廃棄物のように、羽村市や東京都に産業廃棄物を処理できる設備・施設はないため、必ず認可を受けた業者へ委託しなければなりません。産業廃棄物処理業者への許可も、取り扱える品目によって異なるため、契約の際は東京都が許可した内容・品目についても確認が必要です。

東京都環境局のホームページには、産業廃棄物処理業者の一覧が掲載されています。東京都から許可を受けていない業者や、取り扱えない品目に関する発注は、引き受けた業者だけでなく、発注側も罰せられる可能性があります。

まとめ

今回は、羽村市のごみ処理事情と、ゴミ・資源の出し方について解説しました。羽村市は緑が豊かで、住みやすさが魅力の町です。現在日本では、最終処分場が不足していたり、海洋プラスチックにより水産物に影響が出たりと、ゴミに関するさまざまな問題が発生しています。少しでもゴミを減らすためには市民1人1人の努力がかかせません。 当記事で紹介したごみ・資源の分け方・出し方を参考に、適切な分別を行って、廃棄物を排出しましょう。

※当記事は公開当初の情報に基づき執筆しております。(最新の情報は行政HPをご確認ください。)

東京都内のその他の地域の粗大ゴミ・産業廃棄物の回収について

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