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台東区のゴミ、粗大ゴミ、産業廃棄物の処理|地域毎のゴミ処理について

台東区は、東京都の23区内で1番面積が狭い特別区です。全国的に人気が高く、参拝客の数が全国でトップ10に入る浅草寺や雷門、アメヤ横丁など観光スポットを数多く有している区でもあります。東京都内でも特に古い街で、江戸時代には元禄文化が根付きました。

今回は、歴史が息づく台東区の、ゴミ問題への取り組みから、ゴミ・資源の分け方・出し方のルールをまとめてご紹介します。これから転入する方、転入したての方は、ぜひ参考にしてください。

台東区のゴミ処理の実情

まずは、台東区のゴミ事情や環境問題への取り組みについてご紹介します。ゴミの削減・環境問題に対して、法律が制定されたり、周知が徹底されたりしたことから、台東区でもリデュース・リユース・リサイクルである3Rの取り組みを行っています。

台東区のゴミ回収量は平成20年に約5.2万トンでした。この回収量は平成29年に約4.2万トンとなっており、台東区の人口が同期間で約16.2万人から約17.9万人と大きく増回していことを考えると、大きな成果が出ています。

このゴミの内訳で断トツで多いのが、燃やすごみです。燃やすごみには、生ごみや未利用の食品が多く含まれていることから、台東区では、食品ロスの削減と生ごみの減量に力を入れています。さまざまな取り組みがありますが、今回は食品ロスの削減・生ごみの減量について見ていきましょう。

食品ロスの削減・生ごみの減量

食品ロスは、1人ひとりの努力が重要な問題です。食品が溢れる現代では、利便性やサービスを重視しすぎると、食べられないで廃棄される食品が後を絶ちません。現在日本では、約2,842万トンの食品廃棄物が発生しています。このうち、食べられるのに捨てられている食品は646万トン、家庭から出ているものだけでも289万トンあります。

このような大量の食品ロスが出ている背景には、野菜の茎や葉の部分など食べられるものを捨てて散る「過剰除去」や、作りすぎ・買いすぎによる「食べ残し」、消費期限や賞味期限切れによる「直接廃棄」があります。食材を使い切るレシピを覚えたり、計画的に買い物をしたりと、いずれもちょっとした工夫によって、食品ロスを減らすことができます。 各家庭で、少しずつ「もったいない」という気持ちを持てば、削減が可能です。

台東区では、この食品ロスを少しでも減らそうと、食品ロス削減のレシピを公開したり3010運動の周知を行っています。3010運動は、宴会時の食べ残しによる食品ロスを減らす活動です。乾杯後の30分間は食事を楽しみ、お開きの10分前からもう一度席に戻って食事をすることで、提供された料理を食べきることができます。台東区では、飲食店に対しても食品ロスの削減への取り組みへの参加を促しており、3010運動を周知する卓上POP・ポスターを配布することで広く取り組みが広がる努力をしています。

一般家庭から出される台東区のゴミの処理方法

それでは、台東区のゴミ・資源の分け方・出し方のルールをご紹介します。家庭ゴミは、特にゴミと資源が正しく分けられていないことが多いため、「分けたら資源、分けなかったらゴミ」になることを意識することが重要です。

家庭から出る一般廃棄物の回収・処理方法

家庭から出るゴミ・資源の排出は、朝8時までと決められています。ただし、排出は回収日の朝に行うよう周知されているため、前日から出しておくのは控えましょう。

■燃やすごみ
燃やすごみの回収は、週に2回あります。対象となるゴミは、生ごみ・木くず・プラスチック製品・ゴム製品・革製品・発泡スチロール・紙おむつなどです。排出の際は、中身の見える袋もしくは、蓋つきの容器に入れて出してください。

燃やすごみを1度に出せる量は、45リットルの袋3袋までです。4袋以上出す場合有料となるため、台東清掃事務所まで問い合わせる必要があります。

■燃やさないごみ
燃やさないごみの回収は、月に2回です。対象となるゴミは、ガラス・金属類・陶磁器類・スプレー缶・カセットボンベ・ライター・携帯用カイロ・小型電気製品・傘などです。

スプレー缶・カセットボンベ・ライターの排出方法には注意しなければなりません。いずれも、中身が残っている状態であれば、ゴミ収集車や処理施設の火災原因となります。そのため、必ず中身を使い切って、他の燃やさないごみとは、別の袋に入れて「品目」もしくは「キケン」と表記のうえ排出しなければなりません。

また、陶磁器類やガラスにが割れている場合も、新聞紙などで包んだうえで「キケン」と表記しましょう。

燃やさないごみに関しても、排出できるゴミの量は、45リットル袋3袋までという規制があります。出し方・出す量に注意しましょう。

■資源
資源の回収は、週に1回あります。回収の対象となるのは、古紙・雑誌類・雑紙・段ボール・紙パック・びん・缶・ペットボトル・食品発泡トレイ・食品発泡カップなどです。

古紙・雑誌類・雑紙・段ボール・紙パックは、品目ごとに紐で縛って束ねて出します。紙にアルミ箔や金属、ビニールが付いている場合は、取り外してください。取り外せなかった紙・汚れている紙・カーボン紙・油が付いている紙は回収の対象外です。

びん・缶・ペットボトル・食品発泡トレイ・食品発泡カップについては、集積所にあるコンテナに入れる必要があります。びんは黄色のコンテナ・缶は青色コンテナ・ペットボトルは緑色のコンテナ・食品発泡トレイと食品発泡カップは灰色コンテナ、と品目ごとに色が決まっているため、正しく分けて出しましょう。 いずれも、すすいで汚れを落としてから排出する必要があります。油汚れがとれないものは燃やさないごみ、もしくは燃やすごみに出しましょう。

■古布・ビデオテープ類・乾電池・廃食油・紙パック・小型家電・蛍光灯・インクカートリッジ
古布・ビデオテープ類・乾電池・廃食油・紙パック・小型家電・蛍光灯・インクカートリッジこれらは、台東区の公共施設で拠点回収されています。 保健所や、福祉センター。区民事務所などさまざまな施設で回収が行われているため、持ち込んでリサイクルに回しましょう。

粗大ゴミの回収・処分

粗大ゴミとは、1辺の長さが30センチを超える大型のゴミです。ただし、エアコン・テレビ・洗濯機・衣類乾燥機・冷蔵庫・パソコンは法律によりリサイクルが義務付けられているため、粗大ゴミには該当しないため注意しましょう。

粗大ゴミは、他のゴミと違って集積所での回収は行われていません。台東区で粗大ごみを廃棄する場合は、「粗大ごみ受付センター」に電話かインターネットで、回収を申込み、処理料を支払う必要があります。インターネット申し込みの場合24時間受付ですが、電話申し込みの場合は月~土曜日の朝8字~午後7時と受付時間に制限があるため注意しましょう。予約が完了したら、粗大ごみ処理券を粗大ゴミそれぞれに設定されている処理金額分購入しましょう。A券・200円とB券・300円、2種類の粗大ごみ処理券があるため、設定金額になるように組み合わせて、粗大ゴミに貼付しましょう。貼付する際は、名前もしくは集合住宅の部屋番号・収集予定日を記入し、朝8時までに玄関前もしくは集合住宅の入口付近など分かりやすい場所に出してください。 粗大ごみ処理券は、台東区内のコンビニエンスストアや薬局・商店など、取扱所で購入できます。

事業活動から出される台東区のゴミの処理方法

事業系一般廃棄物は、一般家庭から排出されるゴミ・資源と内容は変わりません。事業活動から出る一般的なゴミ・資源と言えます。

ただし、事業者には排出事業者責任があるため、基本的には事業者自らの処理もしくは処理委託を行う必要があります。事業系一般廃棄物の処理や取り締まりは、台東区が管轄しているため、委託にあたっては台東区が認可している業者と契約を結ばなければなりません。法令を遵守した、適正な契約を結ぶためにも、契約時には許可証の確認を必ず行いましょう。

一方で、1日の一般廃棄物排出量が50キログラム以下の場合であれば、台東区が有料で回収・処理を行っています。事業系有料ごみ処理券を購入し、添付して排出します。容器で出す場合は、ゴミの上に新聞紙や雑紙を敷いてから、ゴミ処理券を置いてください。

産業廃棄物の排出

産業廃棄物の処理や取り締まりは、東京都が管轄しています。産業廃棄物とは、廃棄物処理法によって定められる、汚泥・燃えがら・廃酸・金属くず・コンクリートくず・がれき類などの20種類を指します。

産業廃棄物は、保管や運搬、処理を行う際に、周辺環境や人体に影響を及ぼす可能性があるため、厳格に処理工程が定められています。排出された産業廃棄物は、「分別・保管」され、「収集運搬」を経て、「再生」もしくは「中間処理」・「最終処分」されます。この一連の流れが「産業廃棄物の処理」とされ、産業廃棄物の排出事業者は適正に「処理」にする責任者があります。

産業廃棄物の取り扱いに関しては、東京都が厳しく審査し、保管収集や処理を行うことができる業者を認可しています。自社内で処理が行えない場合に、産業廃棄物の処理するためには、この東京都が許可した産業廃棄物処理業者に委託する必要があります。委託する際は、廃棄物処理法に則った委託基準を満たすことが不可欠です。また、契約書に添付する書類、記載すべき内容まで細かく指定されています。

委託する業務が収集運搬なのか・処理なのか、どのような産業廃棄物を委託するのかなど、ケースによって対応が異なるため、適切な対応ができるよう社内体制を整える必要があります。

まとめ

今回は、台東区のゴミ事情と、ゴミ・資源の排出方法をまとめてご紹介しました。台東区では、人口が増加しているにも関わらず、ゴミの回収量は減少しています。それは、台東区の区を挙げた取り組みの成果です。廃棄物の最終処分場の不足問題や環境問題など、ゴミにまつわる課題は依然として存在しています。区民・事業者が、できる範囲でゴミを減量し、資源をしっかり再利用できるよう分別することを意識することが重要です。

まずは、普段のゴミ出しから、分け方・出し方のルールに沿った、分別を行っていきましょう。

※当記事は公開当初の情報に基づき執筆しております。(最新の情報は行政HPをご確認ください。)

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