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町田市のゴミ、粗大ゴミ、産業廃棄物の処理|地域毎のゴミ処理について

町田市は、東京都の最南部に位置します。ベッドタウンとして発達してきましたが、商業都市・農業地域のそれぞれの顔も持っています。JR横浜線・小田急小田原線が通っており、新宿・渋谷・横浜まで約30分と、東京にも神奈川にもアクセスが良好で通勤・通学に便利です。人口は東京23区・八王子市に次いで3番目に多く、繁華街が広がっているため、ファミリーよりは、一人暮らしの人向けの地域と言えるでしょう。

今回は、町田市に住むにあたって知っておきたいゴミの分別・排出方法を紹介します。これから転居する人・事業を始めたい人は、必ず確認しておきましょう。

町田市のゴミ処理の実情

町田市では2018年の1年間で、約10.7万トンのゴミが排出されました。1人1日あたりの排出量に換算すると、約688グラムです。2018年のゴミ排出量は2009年と比較して、マイナス1.2万トンで、年々減少傾向にあります。全国平均の1人1日あたりのゴミ排出量は920グラムであることから、町田市はゴミの排出量が少ないことが分かります。 しかし、世界的に見て日本は多くのゴミを排出していることから考えると、さらなるゴミ減量・資源化が必要となります。

まずは、町田市がゴミの減量に対する取り組みを見てみましょう。

3Rに対する取り組み

リデュース・リユース・リサイクルの3Rは、ゴミ減量には欠かせない活動です。

リデュース(ゴミを減らす)するためには、食品ロスや買い物袋の利用などが挙げられます。町田市の食品ロスを減らすための活動「まちだ☆おいしい食べきり運動」では、啓発ポスターの掲示や広告の掲載、飲食店との協力などで、食品ロス削減の啓発をしています。食品ロスの削減には飲食店・小売店と、市民両方の努力が欠かせません。

リユース(物の再利用)を促進するために、町田市では粗大ごみの再生販売やマイボトル持参の推進などを行っています。子ども用のリユース品回収会・配布会では、子どもの洋服やおもちゃを市が回収し、必要な人に無料で配布しています。

リサイクル(再生利用)を実現するために、小型家電やパソコンなどの電化製品の回収サービスを行ったり、陶磁器・ビデオテープ・金物などの無料回収などを行っています。廃棄物をゴミではなく、資源として正しく分別するだけでもリサイクルの促進となります。

3Rに対する取り組み

町田市では、燃やせるごみ・燃やせないごみ・容器包装プラスチックに対して、専用の指定収集袋を設定しています。一部の廃棄物に指定収集袋を設けることで、資源化できる廃棄物を正しく分別する・ゴミや資源の減量への意識改革を促進することができます。

指定収集袋は、指定収集袋取扱店で購入することができます。容器包装プラスチックについては、2016年よりJR横浜線から南の地域のみ収集が開始されているため、住んでいる地域によって不要な場合もあります。

指定収集袋は、10枚1セットで販売されています。下記は、1セットあたりの値段です。容器包装プラスチックの袋は燃やせるごみ・燃やせないごみよりも値段が低く設定されているため、正しく分別することで、指定収集袋代の節約につながります。

袋の色 ミニ袋(5リットル) 小袋(10リットル) 中袋(20リットル) 大袋(40リットル)
燃やせるごみ 黄色 80円 160円 320円 640円
燃やせないごみ 緑色 80円 160円 320円 640円
容器包装プラスチック ピンク色 160円 640円

一般家庭から出される町田市のゴミの処理方法

それでは、町田市の一般家庭から排出されるゴミ・資源の分別・排出方法を一般廃棄物・粗大ごみに分けて紹介します。粗大ごみの対象になる品物は、普段の廃棄物収集に出せないため注意が必要です。

家庭から出る一般廃棄物の回収・処理方法

家庭から排出される一般廃棄物は、当日の朝8:30までに排出してください。集合住宅の場合は、指定の集積場に排出します。戸建ての場合は、道路に面している自宅の敷地内に廃棄物を出してください。

■燃やせるごみ
燃やせるごみの収集は週に2回あります。 燃やせるごみは、生ごみ・ぬいぐるみ・てんぷら油・落ち葉・せん定くずなどが収集の対象です。 居住地が小山ヶ丘の場合は、革製品・ビニール製品も燃やせるごみの対象となります。JR横浜線より南側地域以外に住んでいる場合は、発泡スチロールも収集対象です。 竹串など鋭利なものは、収集時にケガをしないように袋を突き抜けないようにしてください。てんぷら油は、布や紙にしみこませてから排出してください。

■燃やせないごみ
燃やせないごみの収集は、2週間に1回あります。 燃やせないごみは、陶器・金属・プラスチック・ガラス製品・小型家電・金属を含むビニール製品・丸太・角材・ビデオテープ・鏡などが収集の対象です。 割れているものは、紙・布に包んでから袋に入れてください。指定収集袋に入らないものは、粗大ごみとして排出する必要があります。 ただし、以下の直径15センチメートル・長さ140センチメートル以下・重さ10キログラム以下のゴミは指定収集袋からはみ出していても、燃やせないごみとして排出することができます。例えば、掃除機の柄・ホース・ほうき・ラケット・突っ張り棒・ゴルフクラブ・かさ・釣り竿・シャベルなどが該当します。

■せん定枝
せん定枝の収集は週に1回あります。 せん定枝は、1束の長さが60センチメートル以内・1束の直径30センチメートル以内・1本の太さが10センチメートル以内にまとめて、ビン・カンの収集日に資源集積所に出してください。 自宅収集は行っていないため注意してください。

■ビン・カン
ビン・カンの収集は週に1回あります。 スプレー缶・カセットボンベ・ビンに付いている金属のキャップ・飲食用のカンが収集対象です。中身が残っているカン・農薬や薬品など危険物のカン・鍋ややかんはカンとして排出できません。 飲食用のカンなど、中が汚れている場合は洗ってから、資源集積所の青色の収集かごに入れてください。スプレー缶・カセットボンベは必ず使い切って、穴を開けずに排出してください。 飲食用のビンが収集対象です。コップ・哺乳瓶・乳白色のビン・塗料のビン・梅酒のビンなどはビンとして収集できないため、燃やせないごみとして出してください。 排出時は、中をすすいでから、資源集積所にあるオレンジ色のかごに入れてください。

■有害ごみ
有害ごみ・乾電池の収集は月に2回あります。 乾電池はビン・カンの日に、資源集積所にある茶色の収集かごに入れてください。乾電池の他に、コイン型電池も収集されます。充電式電池・ボタン型電池は収集対象外です。家電量販店やリサイクル協力店などに設置されている回収ボックスを利用してください。 蛍光管・ライター・水銀体温計は月に4回あります。収集日は、資源集積所にある白色の収集かごに入れてください。割れている蛍光灯や体温計は、透明または半透明の袋に入れてから排出してください。

■古紙・古着
古紙・古着の収集は週に1回あります。 古紙・古着は新聞紙・ダンボール・本・雑誌・雑紙・衣類などが収集対象です。 古紙は「新聞紙」「雑誌・雑紙」「ダンボール」「紙パック」に分類する必要があります。種類ごとに紐で束ねて排出してください。 雑紙やチラシ類などは、紙袋に入れても構いません。紙パックは、水で洗ったのち、切り開き、乾かしてから出しましょう。 防水加工した紙・油紙・圧着はがき・カーボン紙・汚れている紙は古紙としては収集できないため、燃やせるごみとして排出しましょう。 古着は、透明や半透明の袋に入れて資源集積場に排出しています。古着はリサイクルしているため、汚れているもの・大きな穴があいているもの・カーペット・ぬいぐるみ・レース類・ベルト・ストッキングなどは収集されません。 また、水に濡れればカビが生えるため、雨の日は排出しないでください。

■ペットボトル
ペットボトルの収集は2週間に1回あります。 ペットボトルとして排出する前は、PETマークが付いていることを確かめましょう。 ペットボトルのラベル・キャップは、燃えるごみもしくは容器包装プラスチックの収集対象です。地域によって収集が異なるため注意しましょう。 排出する際は、中をすすいで潰し、資源集積所の集積用ネットの中に入れてください。

■容器包装プラスチック
容器包装プラスチックの収集は、JR横浜線より南の地域のみ週に1回あります。 容器包装プラスチックは、プラマークが付いているカップ類・レジ袋・発泡スチロールのトレー・卵容器・ボトル類・チューブ類などが収集対象です。 汚れている容器包装プラスチックは、ふき取る、もしくは洗って汚れを落としてから袋に入れてください。

粗大ごみの回収・処分

粗大ごみは、「収集予約を行う方法」か「清掃工場に自分で持ち込む方法」のどちらかが選べます。 町田市の粗大ごみは、指定収集袋に入らない重さが10キログラムを超える物が対象です。東京都内でも粗大ごみの定義が異なるため、東京都の他市・23区内から引越して来た場合でも町田市のルールの詳細を確認する必要があります。

【収集予約を行う方法】
粗大ごみの収集依頼を行う場合は、まちだエコライフ推進公社に粗大ごみ専用ダイヤルに電話をするか、インターネットで申し込むことができます。申し込み時、粗大ごみの処理料・受付番号・排出場所が案内されます。申し込み後は、案内された料金に相当する粗大ごみ処理券を、スーパー・コンビニなどの粗大ごみ処理券取扱店で購入してください。

収集当日は、処理券に氏名または受付番号を記入して、粗大ごみに貼付して排出してください。 粗大ごみの処理料金は、公式ホームページで確認できますが、粗大ごみ処理券の購入は必ず粗大ごみ収集の受付完了後に行ってください。粗大ごみに処理券を貼付する際は分かりやすい箇所を選び、貼り直しはしないでください。

【清掃工場に自分で持ち込む方法】
自分で町田リサイクル文化センター内の清掃工場に粗大ごみを持ち込む場合は、粗大ごみ専用ダイヤルに電話・インターネットで予約を行ってください。排出希望日の2ヶ月前から予約が可能です。

持ち込む際は、運転免許証など居住地が分かる身分証明書を持参してください。処理料金は、粗大ごみ処理券ではなく、10キログラムごと250円を現金で支払います。

事業活動から出される町田市のゴミの処理方法

続いては、事業活動によって排出される廃棄物の処理方法をみていきましょう。 事業活動とは、オフィス・工場・ホテル・店舗における業務から、NPOや公共施設での活動まで家庭以外での活動すべてが該当します。一般家庭から排出される廃棄物と違い、この事業活動から排出された廃棄物は事業者自らの責任によって適切に処理することが法律で義務付けられています。

ここでは、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」によって厳しく規制されている事業活動で排出される「事業系一般廃棄物」「産業廃棄物」を紹介します。

事業系一般廃棄物の排出

事業系一般廃棄物とは、事業者から出される産業廃棄物以外のゴミ・資源を指します。主に、生ごみ・紙くず・繊維くずなどが該当します。

事業系一般廃棄物の排出方法は「一般廃棄物収集運搬許可業者と契約する」「町田リサイクル文化センターに持ち込む」「少量排出事業者登録を行って市の収集へ出す」の3つが存在します。

【一般廃棄物処理可業者と契約する】
町田市が一般廃棄物処理事業の営業許可を出した認可業者に、処理の委託契約を行うことで事業系一般廃棄物を処理できます。町田市の一般廃棄物処理業者は、町田市公式ホームページで一覧が確認できます。

【町田リサイクル文化センターに持ち込む】
事業系の廃棄物のうち一部ついては、有料で町田リサイクル文化センターに直接搬入することができます。持込できる品目が、資源化できない紙類・生ごみ・木くず・繊維くず・畳・布団・せん定枝のみと決められているため、その他の廃棄物の持ち込みはできません。

【少量排出事業者登録を行って市の収集へ出す】
排出する事業系一般廃棄物が少量の場合は、有料で町田市の収集に出すことができます。少量排出事業者の登録には、排出量が週2回の収集で30リットル袋2袋以内であること・町田市内の事業社であることなど条件があるため、あらかじめ対象事業者であるかを確認しましょう。 登録が完了したら、事業系ごみ専用指定収集袋を購入します。指定収集袋には、少量排出事業者の登録番号を記入して、燃やせるごみの日に排出してください。

産業廃棄物の排出

産業廃棄物とは、ゴムくず・金属くず・廃アルカリ・廃酸・感染性産業廃棄物など法令によって定められた20種類の廃棄物を指します。その他、より危険度が高い特定有害産業廃棄物産業廃棄物も存在します。産業廃棄物は、一般廃棄物の処理施設では処分が行えないため、自ら適切な処理が行えない事業者は、必ず産業廃棄物処理業者への委託が必要となります。

産業廃棄物の管轄は、事業系一般廃棄物と異なり町田市でなく東京都となっています。そのため、産業廃棄物処理業者は、東京都からの営業許可を得る必要があります。委託する際は、東京都が発行した許可証があるのかを確認しましょう。処理業者の認定は毎年行われるため、最新のものであるかも確認しましょう。産業廃棄物処理業者の検索は、東京都環境局のホームページから確認できます。

廃棄物の処理の流れは、「分別・保管」「収集運搬」「中間処理」「最終処分」「再生」などの段階に分かれています。処理の流れに沿って東京都の認定業者は、収集運搬業 (積替え保管を除く)・収集運搬業(積替え保管を含む)・中間処理・専門性(感染性廃棄物)があるため、委託したい廃棄物の種類や業務範囲ごとに業者を選定する必要があります。

産業廃棄物の委託契約や業者の詳細については、「東京都環境局資源循環推進部産業廃棄物対策課審査担当」もしくは「東京都多摩環境事務所廃棄物対策課審査担当」に相談しましょう。

まとめ

今回は町田市の廃棄物排出事情から、家庭ごみ・事業系ごみの出し方・分け方を解説しました。毎年減少傾向にある町田市のゴミですが、町田市は市民・事業者と協力してさらなるゴミの減量を目指しています。まずは、当記事を参考に適切な分別・排出に努めましょう。

※当記事は公開当初の情報に基づき執筆しております。(最新の情報は行政HPをご確認ください。)

東京都内のその他の地域の粗大ゴミ・産業廃棄物の回収について

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